吉田直樹プロデューサー、PCエンジンを語る

PCエンジン mini

先日コナミから発表された「PCエンジン mini」について、元ハドソン社員であるFFXIVの名物プロデューサー・吉田直樹さんが、PCエンジンについて語っているインタビュー記事がGAME Watchに掲載されました。

天外Ⅱは来て欲しい!

リンク:「FFXIV: 漆黒のヴィランズ」プロデューサー吉田直樹氏インタビュー

インタビューの内容はFFが中心なのですが、この記事の最後の方でPCエンジン miniについて触れており、ハドソン時代のことや幻となった旧天外魔境Ⅲについても触れられています。その一部を抜粋すると、

「天外魔境」は外せないでしょう。ただ、スペックがわからないので、容量が入りきるのとか、版権周りがどうなっているのかわからないですけど、できれば入れて欲しいですよね。というのも「天外魔境」は、今、当時の環境でちゃんと遊べるハードがないからです。超名作だと思うので、せめて「天外魔境Ⅱ 卍MARU」まではちゃんと収録して欲しいですよね。

ちなみに僕は幻の「天外魔境Ⅲ NAMIDA」の開発に関わってました。「天外魔境Ⅲ NAMIDA」は結局発売中止になって幻になりましたが、実は7割ぐらい完成していたんですよ。僕はハドソンの最初の仕事がそれでした。村人のメッセージを全部僕が書いて、広井さん(広井王子氏、「天外魔境」シリーズクリエイター)にチェックしていただいていました。それからゲーム内のイベント、ミニ劇も僕が統括していました。もったいなかったですよ。超良くできていたのに。

とのことで、吉田プロデューサーが旧天外Ⅲの制作に関わっているとは知りませんでした。しかも7割もできていたというのは驚きです。

まぁこの天外魔境Ⅲに関してはのちにPS2で発売されているのですが、1994年頃に発表されたいわゆる桝田省治版天外Ⅲとはまったくの別物で、吉田さんがいう天外Ⅲというのはこの桝田版の方ですな。

この旧天外Ⅲ、あるいは桝田版天外Ⅲというのはキャラクターデザインも発表されて実際ちょこっとだけ序盤のストーリーも紹介されていたりはしたのですが、発売ハードが二転、三転した挙句に一旦制作中断となり最終的にPS2で出ることになったという、まさに紆余曲折のあったソフトでした…が、それゆえに天外ファンの怒りと失望を買うことになった、という感じですかね。

それこそ最初はPCエンジン用のアーケードカード専用ソフトと発表されたのに、その後PC-FXで発売すると発表されて、そのまま制作は中断。当時僕はハドソンの言葉を信じてアーケードカード買ったんですけどね…見事に裏切られて「なんだよそれ!」って怒ったもんですよ。だからPC-FXで発売すると発表があったときは信じなかったし、事実発売もされなかった。かと思えばハドソンはサターンで「天外魔境 第四の黙示録」を発売したりして「一体何やっているんだこの会社は…」と、不信感だけが募っていったものでした。Ⅲはどうなったんだ?みんなが見たいのはⅢじゃないのか?と。

その後は特に大きなヒット作も出せず、リメイクした天外Ⅱも不評を買い、ついでに言えばゲームキューブで出す予定だった天外Ⅲも発売中止になりましたね。まぁ見事な右肩下がり、最後はコナミに吸収されて完全消滅と。

この言葉が適当かどうかはわかりませんが、僕はハドソンの凋落ぶりは因果応報という部分も否定できないんじゃないかなと感じています。理由はどうであれユーザーを裏切ったことにはかわりないわけですから。応援していたファンを裏切るようなことしちゃあいけませんよ。まして金銭も絡んでくるわけですから。

桝田さんはのちに広井王子さんの助けもあって旧天外Ⅲのシナリオを使って再構成した「ハルカ」という小説を出し、それを読むと本来天外Ⅲがどうなる予定だったのか、その世界を少しだけ覗ける形になっていて僕も楽しませてもらいましたが(話自体は意外にエグかった)、やっぱりねぇ…当初の予定通り桝田省治さんの全盛期のうちに天外魔境Ⅲは出して欲しかったなと、今でも思いますね。

まぁPCエンジン miniに関しては発表されたばかりで最終的にどういう内容になるのかまだまだ分からないですけど、吉田プロデューサーがおっしゃるように天外魔境Ⅱに関しては当時のままで収録してほしいと切に願います。

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