「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」を全話見終わった件

機動戦士Gundam GQuuuuuuX

今年春の覇権アニメ…と言っていいんですかね、何かと騒がしかった「機動戦士Gundam GQuuuuuuX(以下ジークアクス)、アマプラでやっと全部見終わりました。

だから僕は…

テレビ放送開始前に劇場版が話題になって、本放送が始まったらXでネタポストで溢れ出して…と、嵐のように駆け抜けていったアニメでしたな。一時期はYouTubeでも考察動画がめっちゃアップされていたりもしましたし。ああいう考察動画、考察ポストで盛り上がっていた様子を見た感じ、昔、テレビ版エヴァンゲリオンから旧劇場版エヴァンゲリオンが公開された頃ぐらいの、アニメオタクたちの盛り上がりを見ているかのようで、ちょっと懐かしい気分もしましたw

そんな僕はというと、ジークアクスのキャラクターが公開されたとき、正直「なんかちょっとイマイチだなぁ」ってのが第一印象でした。ガンダムの主人公っぽくないというか。水星の魔女も2話で見るのをやめちゃったし、いくらカラーが作るガンダムとはいえ、「自分には合わなそうだな」って感じでスルーしてたんです。

ところが劇場版が公開されるや否やシャアが出てくるぞ、とか、ガンダムが出てくるぞ、とか、何やらファーストガンダム絡みの話題は出てくるし、放送を追うに従いどんどん視聴者がヒートアップしているのを見て、とりあえずあとでまとめて見た方がいいかなと思うようになり、ようやくアマプラで最終話まで一応一通り見終えました。

感想

んで…まずは見終わっての率直な感想を言わせてもらうと、「思ってたよりは全然楽しめたアニメ」って感じです。100点満点中でいえば80〜85点ぐらいの印象で、ダレることもなく一気に見終えることもできた。正直赤く塗られたガンダムのプラモがちょっと欲しくなったくらいに、面白いと思えたアニメでした。

自分を庇ってシャアが死んだことで発狂したララァが引き起こした、「シャアが死なない世界観ガチャ」。ファーストガンダムというある意味では「聖域」ともいえなくもないガンダムの原点に手を突っ込んで、よくやり切ったもんだよなぁっていう…一部Zガンダムのキャラまで出ていましたが、庵野秀明率いるカラーじゃなきゃこれはできなかったアニメだろうなって気はします。普通、他の人じゃ触りたがらない部分じゃないでしょうか。やっぱりファーストガンダムは。

ここが昭和の時代から生き延びてきた筋金入りのガノタからしてみると気に食わないって人もいるかもしれないですけど、そこは理解しつつも僕はまぁこれだけ時代が経ったアニメだし、いいんじゃない、とは思う。なんかキャラクターデザインがフリクリっぽいなとか、最後ジークアクスの口が開いてやっぱりエヴァ初号機じゃねーかとか、細かい部分で気になるところはあるものの、テンポよく進むシナリオ、品質の高いアニメーションとアクションで、全体的なクオリティそのものは高いアニメだったんじゃないかと思うし、だからこそ最後まで見れたって気もします。

でも一方で、ファーストガンダムからは完全に切り離された、完全独自のカラーなりのガンダムを見てみたかったような気もするかな。ここまでやれるんだから、次はファーストと関係ない独自のガンダムをやってみてほしいと思います…サンライズとバンダイが許すならば。

ジークアクス世界のシャア

あとそうですね、全話見て僕が一番印象に残ったのは第2話の、それこそシャアが主役の回なんですけど、あそこ庵野秀明さんが脚本もやってるんですよね。ですけど、庵野さんほどの年季の入ったガンダムファンでも、いざ脚本を書くとなんかちょっとテンプレ通りなシャア過ぎない?という気はしたかな。

つまり、「かっこいいシャア」すぎるというか。パイロットとして超一流で、戦闘の合間合間にそれとなくかっこいい台詞を呟くという、スパロボとかでもよく見るシャアというか。庵野さんが脚本書いてもこうなっちゃうのか、というのが、僕の率直な感想なんです。

「じゃあお前のいうシャアってなんなんだよ」っていう話なんですが、う〜ん、これはですね、小説版の、富野監督が書いた初代ガンダムのシャア、なんですね。僕は小説版のシャアこそが「富野監督が本当に描きたかったシャアではないか」と長年確信していて(笑)、未だあの小説版のシャアに到達した富野監督以外が描いたシャアを見たことがないです。

一体小説版のシャアの何が他のシャアと違うのかについては…残念ながら、ここでは語れません。なぜなら、エッチな話になっちゃうからです😅というか、そこを避けて通れないんですね、小説版のガンダムは…。さすがにそれはブログに書くのはまずいので書きません。興味のある方はぜひ小説版のガンダムを読んでみてください。個人的には一番お勧めのガンダムです。