AbemaTVのZガンダム放送も36話「永遠のフォウ」を終えて、いよいよ物語も佳境ですね。
あるわけないだろ!
「永遠のフォウ」の作画監督は北爪宏幸さんですが、ここを最後に北爪さんがZガンダムの作画監督をしなくなっているということは、後番組であるΖΖのキャラクターデザインやらなんやらの仕事に本格的に取り掛かって、スケジュールの余裕がなくなったのかも、なんて思います。
そもそも北爪さんが36話より前に作画監督を担当したのは26話「ジオンの亡霊」で、10話ぶりなんですよね。それまで4〜5話に1回は作画監督をしていたのに突然10話もあくってことは、当時の現場は相当きつかったのかなと。それ以外にもスタジオの代表になったりOVAの仕事もあったり小説の挿絵を描いたりと85〜89年は怒涛の仕事量なんですよね、確か。
そんな36話を改めて見直してみると実に富野節だなぁと。フォウがサイコガンダムに取り込まれたときのカミーユとクワトロの掛け合いで、
クワトロ「戦いの中で人を救う方法を探せ!」
カミーユ「あるわけないだろ!」
と、カミーユが即全否定の返事をするところは知っていても思わず笑ってしまいますw
それとフォウの最期のくだりなんかは台詞そのものは小説版のララァやアムロの最期に似たものがあるんだなと。富野監督が直接書いたのか脚本家の方が似せて書いたのか分かりませんが、なんかそうした印象を強く感じました。「思惟の呼びかけ」とか「知覚が翔ぶ」といった表現ですね、やっぱりそれは初代もΖも同じなんだなって。
本来はこれこそがニュータイプの共鳴の証ということなんでしょうけど、それだけにのちの劇場版ではバッサリと切られたのが不思議です。ホンコン編でフォウの出番が終わっちゃうという。まぁやるとなるとキリマンジャロに降りるという話自体を丸々やらなければならなくなるので仕方なく切られたんでしょうか。僕としては劇場版の方はちょっと物足りないというのが本音だったりします。
さてここから先は裏切ったレコア、さらに強化されたロザミアなど、ますますカミーユの精神崩壊が加速しそうな困ったお姉さん方との戦いが始まりますね。もちろんハマーンも…いやぁ、楽しみです。
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