タンゴのゴーストワイヤー東京、無事クリアできました。
続編はなし?
始めたばかりのときは「このホラーゲーをクリアできるのだろうか?」などと心配していた小生ですが、まぁなんとか、難易度イージーですがクリアできました。でも思い返してみるとイージーでも結構ザコは固かったし、ダメージもそこそこ食らうゲームでしたね(僕のやり方が単にヘタってのもあるかもしれないですが…)。
以前も書きましたがゲームの形としてはファークライに似ていると思います。舞台を日本にして、霊能力バトルで遊ぶ和製ファークライ、ってところでしょうか。
このゲームを遊んでいる最中、そのビジュアルから1987年のOVA「魔龍戦紀」が頭に思い浮かびました。都会を舞台にした霊的パワーを使ったバトルものっていう…でも内容は全然違うし、それこそ菊地秀行の系譜かな?とも考えてみたこともありましたが、それともちょっと違う。
テイストは多少あるような気がしなくはないけど、このゲームの下地となっているのは日本ならではの死生観、死後の世界、幽霊、妖怪といったものを詰め込んだ…それこそ子供の頃丹波哲郎の「大霊界」とか、「あなたの知らない世界」をワクワクしながら見ていた人には楽しめるかなぁといったところでしょうか。良くも悪くもそういう趣味が詰まったゲームのような気がしました。
ちなみに陰陽師というのともなんかちょっと違う気がしますね。お札を使って攻撃するという手段はあっても、「バン・ウン・タラク・キリク・アク」とか言うわけじゃないし、東京に眠る将門公を復活させるわけでもないので、帝都大戦みたいなのともまた違う。そういう意味では「ありそうでなかった」ところをうまく突いた、結構独特なゲームと言えるのかもしれません。
ところで日本ならではの死生観、あの世の表現という要素が詰まっているということもあってか、エンディングは結構切ない終わり方でもありましたな。受け取り方次第なところもありますが、暁人の精神的な成長を描いているにしても、家族とは死別し、相棒のKKも成仏しちゃうしで、結局独りになってしまうという…。KKはなかなかいいキャラしてましたね。面倒見のいい山岡士郎って感じで。でも最後、KKの奥さんと子供に最期を伝えに行くって辛くない?共に戦った相棒だからこそ託したのかもしれないけど、そんな辛いこと託して成仏しないでよって思いましたw
エンディングのあとのクリアデータのセーブ時点で、プレイ時間は30時間3分でした。第5章に入った時点で29時間5分であることを考えると、第5章、6章は1時間もないんですよね。まぁムービー見てボスバトルやってという構成で実質探索がないので、楽っちゃ楽でしたが。でも渋谷があれほど作り込んであっただけに、東京タワー周辺の探索がほぼないっていうのはちょっと寂しくもありますな。続編も、KKが成仏してしまう以上なさそうだし…。
色々と細かな部分で思うところはあったにせよ、個人的には結構面白いゲームでした。いかにもホラー要素強めなゲームに見せて実はそれほどでもない(ホラー要素は学校探索くらい)ので、妖怪もの、オカルトものが好きな人にはかなり楽しめると思います。
最近のコメント