Xbox版ドラクエXI Sで遊んでみました

ドラクエ11S タイトル画面

先日より配信されたXbox版ドラゴンクエストXI Sの体験版を遊んでみました。

60fps

そもそものドラクエXIは2017年発売ですのでもう3年前ですか。実のところ配信でラスボスまでは見たのですが、こうして自分で遊んでみるのは初めてです。

かつてドラクエといえば「もっとも売れているハードで出す」という方針であったわけですが、それがこうしてXboxで発売されるという実情を見るに、もうそんなこと言っている場合じゃないという時代の変化を感じますな。

体験版は10時間ほどのプレイ時間を想定した内容となっているらしく、セーブデータも製品版に引き継げるのだそうですが、体験版では2Dモードは選べませんでした。とはいってもXbox One Xで起動したところ、グラフィックは結構綺麗ですし、何より安定した60fpsで動作するというのがいいですね。これはとても重要なことだと思います。なので、次世代機であるXbox Series X/Sでも60fps動作で遊べるんじゃないかな、多分。

ドラクエ11S 戦闘

ただ遊んでみて感じたのは、戦闘システムのチグハグさ、ですかねぇ。今この時代に発売されたRPGとしてコマンド選択式ってどーなのとは正直思いますし、しかし一方で戦闘中に主人公をグリグリと動かせるシステムも実装しているあたり、「本当はアクション要素も入れたかったのだろうか?」と思うフシも感じます。戦闘に入る前にも敵を斬り付けるアクションができますしね。

思い返せばもう10年以上前になりますがDSでドラクエIXが発表されたとき、最初はアクションだったんですよね。それが製品版ではコマンド選択になっていたわけですが、個人的にはあそこでたとえどんな評価を受けたとしてもブレイクスルーを起こしておくべきだったと思っています。一応その後ビルダーズなどでアクションが取り入れられて高い評価を受けましたが、もうちょっと早くアクション寄りになっていても良かったんじゃないかなって。

40年前の富野由悠季監督が執筆したガンダムの小説の中にも、「新しいものを生み出すときは陣痛を伴う」ってあるじゃないですか。そう、新しいことを試みると必ず痛みはあるんです。古参ユーザーからの反発は特に強いものになるでしょうけど、スクエニがこれから10年、20年先もドラクエで商売がしたいのであれば(特に世界市場も含めて)、この痛み、陣痛は避けて通れないものだと思います。その陣痛を一手に引き受けられる役割ができるのは、産み親である堀井雄二さんしかいないでしょうね。他の人じゃ山のように押し寄せるであろうプレッシャーや批判に押し潰されてしまうのは間違いなく、堀井さんしかこの10年、20年先のドラクエの道標を立てられる人はいないんじゃないかなって思います。

10年以上前、もしドラクエIXでアクションRPGとして作り上げ上げていたならば…XIもまた違ったゲームとなっていたのかも。遊んでいて強くそう感じます。まぁこれからのドラクエは思い切って昭和・平成時代とは全然違うという新鮮味を感じさせるゲームにして欲しいなと願っています。

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