平成時代最高のゲームとは

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ファミ通で行われた「平成のゲーム 最高の1本」というアンケートで、第1位に輝いたのは1995年発売の「クロノ・トリガー」だったそうですな。

個人的には…

リンク:ゲームファン7100人以上が選んだ“平成のゲーム 最高の1本”、第1位は1995年発売の『クロノ・トリガー』に!

一口に平成と言いましても1989年から2019年までの30年ですが、考えてみると色んなものが生まれてもきましたが消えてもいきましたね。それこそゲームでいえばセガはハード事業から撤退しましたし、携帯型ゲーム機というのも現在はスマホが主戦場になっている感じですし。仮にタイムマシンでクロノを発売した頃の1995年に戻り、「あともうしばらくするとスクウェアはエニックスと合併するよ」なんて言ったとしても誰も信じないでしょうね。あの頃のスクウェアの快進撃を考えると。

まぁそのぐらい、ゲーム業界一つとってもこの平成の30年間というのは、ある種残酷なまでに次々に変化が起きていった時代といっても差し支えないんじゃないかと思います。

ゲームのトレンドにしても90年代は全体的にRPGがかなり多く発売された気がしますし、90年代半ばからはときメモのヒットでギャルゲー、恋愛ゲームといったものも結構見ましたね。あとはストリートファイターⅡのヒットで格闘ゲームもよく出てましたな。

しかし現在はというと、こうした90年代のトレンドはみる影もないってわけではないですが、かなり減ったというのも事実ですね。ゲームハードの性能が進化したことで要求される内容・質が上がり、開発費の高騰とかまぁ、色々な問題も出てきているようですからな。「基本無料!」というゲームがはやる一方で、フルプライスのゲームは発売から一ヶ月も経たないうちに半額とか、下手すりゃ投げ売りだとか、いやぁ最近は何かと暗いニュースが多いのも事実でございます。ベセスダでさえ76でそうなっちゃいましたし。

それはともかくとしまして、平成時代の最高のゲーム、こと「日本のゲーム」と限定した上で個人的なナンバー1を挙げさせてもらいますと、う〜ん、難しいんですけど僕はPCエンジンで発売された「天外魔境Ⅱ」じゃないかという結論をとりあえずは出しとこうかなと思います。

その理由としては発売された1992年当時としては珍しいCDメディアのゲームだったこと、そしてそのCDメディアの特徴である大容量を活かした作り、すなわち昨今では当たり前ですが声優の大量起用でイベントシーンに声をつける、アニメーションムービーの再生、久石譲のオーケストラサウンド、さらには人体の部位欠損表現やミスティックパワーしちゃうイベント、ところどころちょこちょこ挟まれる下ネタなど…これでもかというぐらいに詰め込まれてますね、今考えても。

これは「SUPER CD・ROM2のすごさを世間にアピールしなければならない、売らなければならない」という使命を背負わされていたためでもあり、だからこそできた一本なんですよね。今の時代でいえば任天堂のゼルダBOWがそれに似たポジションに当たるのかなぁ。こういう使命を背負ったゲームはなかなかないですからね、やっぱり僕の中でも忘れがたいタイトルだったりします。

もちろん、当時まだ若かった桝田省治さんの才能があってこそ、というのも大きいと思いますが、今当たり前にやっていることを30年近く前にすでに実現していたという点で、平成ナンバー1のゲームとして天外魔境Ⅱを挙げておこうと思います。ただこれはPCエンジン版のみでの話です。その後のリメイク版とか移植版はハドソンの自主規制やらなんやらで削られた部分もありますので、あれは対象外です。

これから令和の時代に入るにあたって、ゲームに限らず色んなものがまた別のものに取って代わられるんでしょうね。良くも悪くも。特にゲームは生き残り競争がさらに激化しそうな気がしますが。楽しみではありますが、ちょっと怖くもありますな。

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