プレイステーションクラシックに「女神異聞録ペルソナ」収録

女神異聞録ペルソナ

来たる12月3日に発売される初代プレイステーションの復刻版「プレイステーションクラシック」に、アトラスの名作RPG「女神異聞録ペルソナ」が収録されることが発表されましたね。これは意外だったなぁ。

ペペペペペペペペ…

ペルソナ以外にもアークザラッド、サガフロンティア、ワイルドアームズ、パラサイト・イブなどが収録されるんですね。結構RPGも多いですな。「JumpingFlash!」ってムームー星人ですっけ。これは僕も買いました、懐かしいなぁw

「I.Q」とか「XI」とか、PSならではの独自タイトルも入っていて良いですね。他にもレースゲームや格闘ゲームも入っていて、バランスがいいラインナップかも。

で、女神異聞録ペルソナなんですけど、当時メガテンファンだった僕は買いましたよこれ。そんで地獄を見たという…wまぁバッドエンド含めて一応クリアはしたのですが、それ以来遊ぶこともなく…ストーリーもわずかに「こんな感じだったかな」と覚えている程度なのですが、戦闘音楽やベルベットルームなど、音楽に関しては今でもわりと覚えているかなぁ。今もペルソナの音楽を担当している目黒さんも関わっているんですよね。

ペルソナの何が驚いたって、戦闘ですな。それまでのメガテンとは違う独特のバトルシステム、例えば個人がペルソナを召喚することもそうですがフォーメーションが重要だったり、あるいは戦闘で活躍できた人ほど経験値が多く配分されるとか、それまでのメガテンのノリで入った自分にはびっくりすることだらけでしたね。魔法の属性なんかも増えていたりして。またペルソナカードの合体法則についてもやたら複雑で、そこがマニア受けしたところでもありましたが、あまりにマニア向けすぎたのか続編の2ではかなり簡素化されてしまって、僕はちょっと残念だったりもしましたw

そうした独特なバトルシステムは良かったと思うのですが、問題としては戦闘のテンポが悪かったってのが今でも印象に残っています。戦闘アニメーションがカットできない、しかもその戦闘アニメーションがかなり凝っていてやたら長いものがある、といった感じで、弱点を的確に突いていければ戦闘も短縮できてまだいいのですが、手探りの初見プレイでは相当辛かったですね。

で、ただでさえ戦闘に時間がかかるのにダンジョンがやたら長い、そしてダンジョンに配置されているセーブポイントが少ないなど、結構鬼と言えるような作りでした。この一つ前にアトラスが発売したデビルサマナーには消費アイテム扱いとはいえダンジョンで自由に途中セーブできる「バックアッパー」というアイテムがあり、これがかなり便利だったんですけど、なぜペルソナにはバックアッパーが実装されなかったのか…。これが不評だったのか2では途中セーブができるようになったりしていましたが、女神異聞録に関しては本当にそこが辛くて辛くて…本体の熱暴走にビクビクしながらクッソ長いラストダンジョンをクリアしたもんですよ(そしてそれ以降遊ぶことはなかった…)。

のちに出たPSPの移植版というかリメイク版ではそうしたシステム周りが改良されたとのことですが、あっちはあっちで今度は音楽が総入れ替えになり、オリジナルファンから総スカンを食らってましたね…。

まぁこのプレイステーションクラシックはそのままオリジナルを収録ですからすべてが当時のままであり、「オリジナルを遊びたいけどもう初代PSは動かないよ」という人にはいいですね。確か女神異聞録はアーカイブスでも出ていないはずですし、貴重といえば貴重ですな。CDメディア時代のように読み込みが止まるだとかといったアクシデントもなさそうですし、ある意味では快適な環境で遊べると言えるかも。

それにしてもペルソナは3でブレイクスルーを起こしてよくぞあんな巨大なタイトルに進化を遂げたもんですよね。女神異聞録が発売された22年前、「こんなのメガテンじゃない!」という古参ファンからの批判も少なからずありましたが、しかし考えてみるに22年前に当時のスタッフがこのタイトルを世に出してなければ、アニメ化もし、世界規模で売り上げがミリオンを達成した現在のペルソナは存在していなかったとも考えられます。ともなれば今頃アトラス自体がどうなっていたことか分かりませんな。タカラの子会社になったかと思えば次はインデックスの子会社となり、そのインデックスが破産してセガに拾ってもらったという…。セガもペルソナの人気には期待しているからこそってのはあるんじゃないですかねぇ。

話が脱線しましたが、それまでのメガテン路線とは違うものをと舵を切った当時の岡田Pのその判断力は凄かったなと…ゲーム業界の景気が良かった時代だからこそできた判断だったのかなとも思いますが、これがなかったらどうなっていたことやら、ほんと分かりませんね。そうした時代のうねりをリアルタイムで見て、体験できたのは、ある意味幸運だったのかな…。

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