現在PCとスマホにおいて圧倒的なシェアを誇るブラウザ、「Google Chrome」を使ってゲームをストリーミングで遊べるという「Project Stream」なるものがテスト運用開始と報じられていますな。
CS機はなくなる…?
リンク:Googleが、Chrome上でゲームをストリーミングプレイする技術をテスト運用。『アサシンクリード オデッセイ』をブラウザで遊ぶ
今回テストが始まったのは米国内のみで、動いているのはUBIのアサシンクリード オデッセイですが、1080p/60fpsでAAA級タイトルがブラウザ上で動かせるというのは驚異的ではありますね。
もっともPCのスペックは公表されていないとのことですが、60fpsで動かすぐらいなので結構なパワーを必要としそうですな。それとOSがどうなのかというのも興味深いですね。PCゲームといえばWindowsですが、Macでも可能なのか、それともGoogleのChrome OSでもいけるのかなどまだ謎が多いところもありますが、もしこれが本格的に運用されたらゲームのありようというか環境がガラッと変わる可能性はありそうです。
確かUBIのCEOだったかがちょっと前に「いずれCS機はなくなる」みたいなことを発言して物議を醸していましたが、要はゲームのストリーミング配信を主流にして業界の構造を変える気なんでしょうねぇ。
ただそんなことをしたら配信側のサーバーの負担とか遊ぶ側のネット環境も結構強化しないと、ストレスなく遊ぶというところまで持っていくのが難しそうな気も…当然そういうのもちゃんと考えてはいるでしょうけど、Googleが噛んでいるとなるとゆくゆくはスマホでもAAAゲームが、なんてことがあるんでしょうか。GoogleはYouTubeも運営しているわけですから、Chrome上でゲームが動くとなるとYouTubeとの連携も強化されて実況配信というのがもっと手軽にできるとか、そんな風になっていくのかもしれませんね。
果たしてChromeがゲーム業界にとってもう一つのプラットフォームとなりうるのかどうかはまだまだ分かりませんが、これまでもGoogleはいろんな分野で支配力を強めてきた実績がありますから、こりゃあ侮れない存在になるんじゃないかなぁと個人的には思います。そもそもChromeがPCとスマホでシェア率世界一ってだけでも相当デカい要素ですからね。世界一のシェア率を誇るブラウザでAAAゲームができるようになりましたよとなると、そりゃまぁインパクトはありますな。任天堂、ソニー、Microsoftも次世代に向けたハードを設計中だとは思いますが、このGoogleの先手にどう対抗していくのか楽しみですね。
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