さてアルティメットゲームセールにて500円で買ったブルードラゴンもいよいよラストダンジョンへ。「大地にも穴はあるんだよなぁ…」ってことで、地上にポッカリと空いた穴から侵入します。
ラストバトルへ
「こんなにも簡単に侵入を許すなんてお前ガバガバじゃねぇかよ」とほくそ笑みながら穴を通ると、なんと大地震で地球が割れて地球の中にある不思議な空間に出ました。オーラロードを通ってバイストン・ウェルに出たような…いやそれともこれはラ・ギアスか?
まぁそんなことはともかくとして、大津波ネタといい大地震ネタといい、やっぱりこりゃあ今の日本じゃ色々と厳しい演出ですな。
そしていよいよここからラストバトルに向けて激しい戦いが繰り広げられるのかと、気合いを入れていざ鎌倉してみたところ、まずラストダンジョンの入り口に出てきたボスは「大ウ○チくん」。ズコーッ!…もうね、ここに来てまでまだウ○チネタ引っ張る必要ありますか?しかもクソ弱いし(ウ○チだけに)。ゾラネキもご立腹ですぞ。
気を取り直してラストダンジョンに入ると、これがまた一見して「ああ、スッゲー面倒臭そう」と予感させる何かがありました。そして、実際面倒臭かったです。というのもここに来てボタンを押すと床が移動するというちょっとしたパズルをやらされるという…しかもボタンの前にはデカいザコ敵が陣取っていてどうやっても戦闘を回避できない…この面倒くささ、文章で伝われば幸いです。
正直ここは本当にダルくてしんどかった。ちょっと歩いてラスボスでよかったんちゃう?みたいな。途中、中ボスも何体か出てきましたけど、先のブリザードラゴンに比べればなんてことのないザコばかりで特に感想もないですね。
そしてラスボス戦となるわけですが、ネネは永久機関と繋がりエネルギーを供給しながら戦うというスタイル。さすがにネネ本体が巨大化するだとか、変身するだとかはないか…とちょっと残念に思っていたところ、
ネネの肩に繋がれていた小動物デスロイが実はかつて地球を滅ぼしかけた生物デストロイだったらしく、ネネを倒したあとは巨大化して真のラストバトル戦へ。この展開にはやられましたね。僕は完全にネネがラスボスだと思っていましたし、それ以外考えられないと思い込んでいましたが、最後の最後で良い意味で裏切られました。ちなみにデスロイの声を演じているのはうえだゆうじさん。ときメモの早乙女好雄役で一躍有名?になった方ですな。
ただネネにしろこのデストロイにしろ、攻撃力アップのストレングスと素早さアップのクイッカを範囲化してかけて戦えば楽勝ですね。ブリザードラゴンの方がよっぽど強かったというか…正直ラスボスは全然強くないなって感じがしました。5回も全滅させられたブリザードラゴンのあとだっただけに、なんか物足りないなと。「あれ?もう終わったの?」という、あっけない戦いでした。
そしてエンディングへと移るわけですが…クルックたんの誕生日会にしれっと混ざる、改心したウ○チスネークにワロタwもうほんと、最初から最後までウ○チネタ満載でしたね。
ともあれ、無事ブルードラゴンをクリアできてよかったです。
全体的な感想
2006年に発売されたゲームではありますが、グラフィックはどこを見ても丁寧に、そして綺麗に作られているなという印象をとても強く受けました。モンスターに関しても「鳥山明らしさ」をテーマにデザインをまとめているところは好感が持てますし、この点に関しては本当にうまいなと。またモンスターにいろんなギミックを用意していたりするところも面白かったです。
音楽もさすが植松さんというところで、非常にバラエティ豊かな音楽が次々に出てきて楽しかった。特にボーカル入りのボスバトルは派手でかっこよかったですね。ボーカル入りというとゲームの邪魔になってないか?と心配する人もいるかもしれませんが、ちゃんとゲームに溶け込んで盛り上げてくれていると思います。
逆に残念だった点を挙げると、まず一つは戦闘のテンポがあまり良くないところですね。良くも悪くもFFⅩの文法なんですよね。そこから離れられなかった感がある。戦闘に入るとモンスターが威嚇するアニメが入る、モンスター攻撃時のアニメ、戦闘勝利時のファンファーレ、勝利ポーズ…と、これが一戦一戦入るのでどうしても戦闘時間が伸びがち。
この点に関してはブルードラゴンより前に発売されたアトラスの「真・女神転生Ⅲ」の方がうまく、簡易的なアニメーションと勝利ポーズや画面切り替え時のジングルのカット、オートバトルによる高速化など、ゲームのテンポを上げる仕組みが詰め込まれていました。これを見たあとだとブルードラゴンの戦闘はちょっと時間がかかりすぎるなという印象を受けます。個人的にはここが一番気になりました。
あとは難易度が全体的に低いとか…ブリザードラゴンのような一部のボスを除けば適当にやっててもクリアできる難易度かなと。現在は難易度を上げるDLCが出ているので、昔の(ファミコンやスーファミ時代の)RPGに慣れている方ならそれを入れた方がいいのかもしれません。ノーマルではかなり簡単な難易度ですね。
まぁちょっとした不満点はあれど、ストーリー終盤の盛り上がりや爽やかさの残るエンディングは見ていて面白かったです。スタッフロールを見て知ったのですが、シナリオは直接坂口さんが書いているんですね。あとトリッポの声を鳥山先生が直接演じているとか。そういう意味では貴重なゲームかもしれませんな。
個人的にはFFⅤぐらいまでの、シリアスな中にもところどころユルさが見える、ああいった雰囲気が好きだった人にはいいんじゃないかと思います。スキルの習得もFFⅤとかFFTに通ずるものがありますし、すぐに基本的な内容を把握できるのでは。分かりやすく王道を征くJRPG、ですね。
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