Skyrim Creation「Survival Settings」解説

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このページではベセスダ公式Skyrim Creationコンテンツ「Survival Settings」の内容を解説します。

内容

「Survival Settings」はSkyrim AEに標準実装されているサバイバルモードの各カテゴリーを個別に調整できるようになるというCreationです。価格は200クレジット。

通常サバイバルモードは空腹の概念、寒さの概念、疲労の概念、ファストトラベル無効、持ち運び重量ペナルティなどといった要素がワンセットで追加され、そのすべての要素に対しプレイヤーは介入することができません。

このSurvival Settingsではそれらを要素を各カテゴリーごとに分離させ、個別ごとの調整ができるようにする機能を付与します。スターフィールドでもアップデートの中でベンダーの所持金や重量制限、弾薬の重さなどカテゴリーごとに細かく調整できるようになりましたが、あの機能に近いものだと思っていいと思います。

設定方法

まず実際に設定する前に、すでにサバイバルモードを有効化している人は、ひとまず無効にしてからSurvival Settingsを導入してください。あるいはサバイバルモードを一旦オフにし、設定終了後にオンに戻してみてください。

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Creationが有効化されると、ゲームを再開したさいにインベントリへ「Survival Settings」という本が自動的にねじ込まれます。サバイバルモードの詳細な設定は、この本を使うことで行います。なお仮にこの本を誤って捨てて無くしたとしても、ファレンガーなど一部の魔術師が本を販売しているので、再入手も可能となっています。

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本を使用すると、まず最初に設定できる各カテゴリーの選択肢が表示されます。選択肢は

  1. Hunger(空腹・飢えに関係する設定)
  2. Fatigue(疲労に関係する設定)
  3. Cold(寒さに関係する設定)
  4. Misc(その他、ファストトラベルなどの設定)
  5. EXIT(設定を終了する)

となっています。以下に、EXIT以外の各項目について、どういう設定が可能か紹介します。

1:Hunger(空腹・飢えに関係する設定)

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Hungerを選択すると、次の選択肢に移ります。

  • Progress Rate(空腹進行度)
  • Food Efficiency(食料効率)

空腹進行度では「プレイヤーが空腹になる速さ」を選択します。

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この空腹進行度は25%刻みで変更することができ、数値が高ければ高くなるほど早くお腹が減るようになります。初期設定は100%。

サバイバルモードはデフォルトだとゲーム内時間で3時間ごとに1段階ずつ空腹度が悪化していきます。現実時間の1分がゲーム内の20分になっているので、通常であれば現実で9分経つと悪化する、という具合ですね。なのでこれを50%に設定したとすると現実時間の18分、ゲーム内では6時間で1段階お腹が減る、という計算になります。

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また食料効率についてですが、これは食料アイテムの「空腹度減少値」を変更する項目となっています。選択肢はLow、Medium、High、Very Highとありますが、これを高いレベルにするほど空腹を満たすための食料が減ります。初期設定はMedium。

つまり、食料アイテムひとつひとつに設定されている満腹度みたいな数値を高くしたり低くしたり、といった感じです。例えばVery Highにすれば、パンをひとつかじっただけで満腹になってしまう、というイメージだと思います。逆にLowだと、食料アイテムをたくさん食べないとなかなか満腹にはならない、といった具合です。

2:Fatigue(疲労に関係する設定)

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Fatigueを選択すると、次の選択肢に移ります。

  • Progress Rate(疲労進行度)
  • Sleep Efficiency(睡眠効率)
  • Sleeping Outside(野外睡眠)
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疲労進行度については先ほどの空腹進行度と一緒で、25%刻みの中から疲労進行速度を選択することになります。初期設定は100%。数値の意味も空腹進行度と同じで、低ければ低いほど疲労段階の悪化が遅くなります。逆に数値が高い場合は、それだけ早く疲れるようになってしまいます。

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続けて睡眠効率についてですが、これはプレイヤーが疲労度を100%回復するのに必要な時間の設定になります。2時間刻みで16時間まで設定でき、初期設定は10時間となっています。

つまりこの項目を仮に2時間にした場合は、2時間ベッドで寝ただけで疲労度が100%回復するようになります。中年から老人キャラの場合はわざと数字を高めることでなかなか疲れが取れないリアル感を演出できるかもしれません😅

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最後に野外睡眠についてですが、これは野外での睡眠における疲労の軽減度を設定します。初期設定は95%。

実際に試してみたところ、75%に設定して野外で寝ると、疲れたままで、ほとんど疲労は回復しませんでした。逆に100%にすると野外でも疲労はしっかり回復します。野外での睡眠でも疲労を回復できるようにしたい場合は、数値を高めてみてください。

3:Cold(寒さに関係する設定)

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Coldを選択すると、次の選択肢に移ります。

  • Progress Rate(体の冷え進行度)
  • Dying From Cold(寒さで死ぬか否か)
  • Freezing Water(凍った水の影響力)
  • Warming Up(暖め直す速度)
  • Hot Food(熱い食料の影響力)
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体の冷え進行度はこれまでと同様、体が冷えていく速度を調整することができます。25%刻みで選択でき、初期設定は100%。

ここでは数値を低くするほどゆっくりと体が冷えていくようになり、高いとすぐに体が冷えるようになります。スカイリムは一応南側ほど温暖とはなっていますが、それでも夜や雨が降ったときは冷えてしまうので、基本的にどこへ行っても体が冷えてしまいます。25〜50%ほどにすると実のところちょうどいいかもしれません。

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次に寒さで死ぬか否かについてですが、これはそのまま、体が冷えすぎると凍死するかどうかの設定を有効もしくは無効にできます。Enabledは有効で、Disabledを選べば無効になります。初期設定は有効。

ただし凍死を無効に設定した場合でも、寒さによる体力減少のペナルティは無効にできないそうです。

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続けて凍った水の影響力ですが、これはサバイバルモード時、水に浸かったさいの体への負担の影響を設定します。Very LowからVery Highまで5段階あり、初期設定はHighとなっています。

サバイバルモードでは水に入って泳ぐと一気に体が冷えますが、ここでVery Low、もしくはLowに設定しておけば、ある程度は海を泳いで移動するのも楽になりそうです。それでも完全に冷たい水の影響力を無効にすることはできないので油断は禁物です。

Skyrimは結構泳ぐことも多いゲームなので、この設定は低めにしておいた方がいいかもしれないですね。

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続いて暖め直す速度ですが、これはこれまでの設定とは逆に、火のそばに立って身体を暖めたときの暖まる速度を調整します。Very SlowからInstantまでの5段階となっており、初期設定はSlow。

具体的にはVery Slow、Slowだと身体が暖まる速度が遅く、逆にInstantだと瞬時に暖まる、ということになります。せっかちな人はVery QuickかInstantに設定しておけばいいのではないでしょうか。まぁでも、初期設定だとちょっと遅い気もするので、QuickかVery Quickぐらいがちょうどいいのかもしれません。

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最後の熱い食料の影響力ですが、これは「熱い◯◯」と名のついた食べ物を摂取したさい、どれだけ効率的に身体が暖まるかを設定します。例えば熱いジャガイモスープであれば「寒さ200ポイント回復」とありますが、この回復数値が増減するという仕組みのようです。

選択肢としてはSlight(僅か)、Moderate(適切)、Great(大きい)、Immense(非常に大きい)、Complete(完全)となっており、初期設定はModerateとなっています。

4:Misc(その他、ファストトラベルなどの設定)

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Miscではサバイバルモードの細かな仕様について介入することが可能になっています。

  • Fast Travel(ファストトラベルの設定)
  • Carry Weight(持ち運び重量の設定)
  • Shrine Offerings(祠の設定)
  • Disease Progress(病気の進行度)
  • Health Regeneration(体力の自動回復)
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まずファストトラベルの設定についてですが、この項目ではNormal Fast Travel(通常のファストトラベル)と、Restricted Fast Travel(制限付きファストトラベル)の2種類が用意されています。

前者のNormalを選択した場合は、通常通りにサバイバルモード時でもファストトラベルが使えるようになります。後者のRestrictedについてはプレイヤーが馬車のとなりに立っているとき、またはドラゴンに騎乗しているときにのみファストトラベルが可能になります。

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次に持ち運び重量の設定では、サバイバルモードにおけるプレイヤーの持ち運び重量の基本値を変更することが可能です。初期設定は150。300に設定すれば、サバイバルモードといえどだいぶ持ち運び量が増え、楽になります。

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祠の設定については、サバイバルモードでは有料となってしまう、祠に祈ったときのお布施の金額を設定できます。初期設定は100ゴールドで、最大は1000ゴールド。残念ながら無料にはできないようです。

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病気の進行度については、これは特定の病気が悪化するまでの時間を設定できます。6時間、12時間、24時間、48時間、96時間、Never(全くない)に設定できます。

ここでいう病気は「特定の」とついていることを考えると、サバイバルモード特有の病気なのかもしれません。サングイネア吸血症は対象外?

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最後の体力の自動回復については、サバイバルモードでは無効化されてしまう体力の自動回復の有無とその回復速度を設定することが可能です。

選択肢は0%から25%刻みとなっており、初期設定では0%になっています。通常モードでは体力がじわじわと回復していきますが、あの機能を取り戻したい場合はここで調整してみてください。100%にしたらむしろかなりヌルくなりそうですね。

Survival Settingsを導入することで起きる影響

Survival Settings、実際に使ってみるとほどよくサバイバルモードをヌルくできて、面白く感じました。個人的に通常のサバイバルモードは空腹や疲労の進行速度が早すぎると感じていたのですが、Survival Settingsで個別操作が可能になったことでずいぶん遊びやすくなったと感じます。

ただこのSurvival Settings、元々日本語対応はされていないので仕方ない部分があるのですが、導入することで一部の食料や空腹、疲労の説明部分が英語化してしまいます。

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例えば食料の場合、熱いビーフシチューなんかは日本語のままですが、トマトスープは英語になってしまいます。そのほか、材料も一部が英語化していますね。これは効果が変更となった食べ物があるためで、調理できる料理一覧で確認してみたところ、75品目中の11品目の名称が英語化していました。すべてが英語化するわけではないですが、日本人としてはちょっと辛いところにも感じられます。

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この英語という点に関してはPCであれば上の画像のようにメニュー画面含めて日本語に修正するのも簡単なのですが、Xboxだとそうはいかないところが辛いです。

とはいえ「ガチすぎるサバイバルは嫌だけど、サバイバルモードならではのフレーバーは楽しみたい」という方にはお勧めです。ほどよくヌルくできるし、逆に難しくもできる。無数に用意された食べ物の意味、ベッドロールの意味といったものをほんのりゲームに取り込みたいという場合には役に立つと思います。サバイバルモード自体、そのままだと大雑把な調整すぎてやる気にならないという方もいたかと思うのですが、ファストトラベル有効化のほか、各種数値を自分好みに調整できるというのは便利です。じっくりとスカイリムを放浪してまわるような、長時間プレイを見据えた方には特にいいんじゃないかと思いますね。

あとは…料理の名称が若干英語化してしまうのを許容できるかどうか、みたいな感じかなぁ。AEで実装されているシンプルなサバイバルモードだけでいいという方は試してみてください。

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