Fallout4を北米版に変更、Xbox One X Enhancedを体験。ノーマルと画質を比較!

Fallout4-1

海外では昨年の11月から配信されたFallout4のXbox One X Enhancedアップデートですが、日本ではこの記事を書いている現在、まだ未配信です。それどころか、Creation Clubの対応アップデートもおこなわれていません。技術的に問題があるのか、法的な問題をクリアできていないのか理由は分かりませんが、いい加減僕もしびれを切らしてきたので日本版を一旦アンインストールし、北米版をインストールし直しました。

北米版(最新バージョン)との違い

この記事では北米で配信されているバージョン1.10.06を元に、Xbox One X Enhancedのアップデートパッチのある・なしでどのような違いがあるのかを中心に書いていきたいと思います。ちなみに僕がダウンロードしたのはGOTYで、念のため全部入れ直しました。全体のサイズは60.8GBとなっており、本編だけでも49.5GBとなっています。これは本体の設定を米国にし、米国のストアにアクセスしさえすれば、日本で購入済みの同タイトルのゲームは北米版についても購入済みとなりダウンロードできます。

さて違いということですが、これはもうアイキャッチ画像にもあります通り、タイトル画面にアップデート情報やCreation Clubの選択項目が出ていますので非常に分かりやすいですね。Creation Clubへは日本からでも普通にアクセスができます。

Fallout4 Creation Club 1

というわけで早速Creation Clubへアクセスしてみたところ、最初からCreation Clubで使えるポイントが100ポイント付与されていたほか、ちょうどバニラ武器のガンナーペイントパックが100%オフセールで無料でしたので購入してみました。購入すると自動的にインストールされました。

Fallout4 Creation Club ガンナーテクスチャパック

購入した(というかタダで貰った)ペイントパックはインストールされるとすぐ使える仕様だったので早速10mmピストルに当ててみましたが、結構カッコいいですねw渋い色合いで見慣れた武器も違った印象を受けて新鮮…。これでいいレジェンダリーがついたものを拾えれば長〜く愛用できるかも…。ほんと日本でCreation Clubが出てないのが惜しまれます。

Fallout4 Creation Club 2

その他にも100ポイントの範囲だとPip-Boyやパワーアーマーのカスタムペイントが買えます。まぁこの辺は今回はパスしましたが、なんか面白そうなのがあれば僕もいずれ買ってみようかなと考えてはいます。

Fallout4-2

次にセーブデータ周りについてですが、まずセーブデータ自体は日本版のものを引き続き使用可能です。ただ北米版ですからゲームデータにはひらがな、カタカナ、漢字といったフォントが入っていないため、上の画像のように日本語が表示されていた部分は文字化けして「■」になってしまうようです。上の画像の場合ですと確か日本版だと「連邦」と出ていた部分です。これはゲーム全体に及ぶことで、プレイヤーの名前やアイテムの名前もこうなります。

僕の場合プレイヤーキャラをアルファベットで「AKNR」としていたためプレイヤーキャラ自体は問題ありませんでしたが、装備していた武器防具は大半が「■■■■」とかになっていました。ですのでプレイヤーの名前に日本語を使っていた人は、名前が「■■■■」とかになってしまうものと思われます。

この他にも注意点としてはこれまでインストールしていたMODは全部消えてしまったため、ダウンロードし直すことになりました。ダウンロードし直すのは別にいいのですが、もう配信していないMODがある場合は当然ダウンロードできないため使えなくなります。人によっては「これがなきゃ始まらない!」的なものもあるでしょうから、ベセスダのサイトで普段使っているMODがダウンロードし直せるかどうか、念のため確認しておいた方がいいと思います。

Enhancedパッチによる描画力強化

さて肝心なのはXbox One X Enhancedでどの程度ゲーム中のグラフィックに違いが出るのかということですが、スクリーンショットでそれぞれ比較してみます。

パッチ適応後は背景がかなりくっきりと描画されるのが分かる。

まずは冒頭のキャラクターメイキング画面です。…大した違いがないじゃん!と思う方もいるかもしれませんが、これはブログに載せる都合上縮小した画像なので、なかなか伝わりにくいかと思います。ですが元の大きさで比較した場合、肌のテクスチャがかなりくっきりしているのがひと目で分かり、より顔つきが濃くなった印象を受けました。

縮小された画像でも分かりやすいのが背景ですね。パッチ適応前と後とで背景をよく見ると、パッチ適応前はすごくボヤッとしているのが分かると思います。パッチ適応後は後ろのシャワーや壁のタイルもかなりハッキリと見えるようになっています。

Fallout4 ネイト

先ほど「顔つきが濃くなった」と書きましたが、細かくいうと顔のシワや影がよりクッキリと見えるようになったという感じです。それとPip-Boyを操作するさいに見える手のテクスチャなんかもそうですね。「こんなに細かくシワが書かれていたっけ?」と感じるほどに、これまでより細かなテクスチャに変わったという印象を受けます。人物の顔についてはネイトとノーラに関してはシワがハッキリと見える分、これまでよりも若干歳を食ったようにも僕は感じました。

Fallout4 草や岩

クッキリと見えるのは人物だけでなくフィールド上のあちこちにある草や岩といったオブジェクトも、パッチ前に比べると細かく綺麗になったなぁと思います。Vivid Falloutを入れるかどうかちょっと迷いますね…。

コルベガ工場からの街並みの比較。描画量が全然違う。

またこれは凄い!って思ったのは描画距離の向上ですね。コルベガ工場からダイヤモンドシティを眺めるとその差は歴然。パッチ適応前はボヤッとしていた街並みが、描画されている建物の量もですが、色もハッキリと分かるほどに見えるようになっています。他には画面右奥の描画密度も全然違いますね。パッチ適応前はスカスカですが、パッチ適応後は枯れ木がしっかりと描画されているのが分かります。

比較すると手前の地面も描画量に違いがある。

ちょっと視点をずらしての撮影ですが、遠くの描画もですが画面手前の方もパッチ適応前は省略されていたものが、パッチ適応後にはちゃんと描画されているのが分かります。画面右下、道路脇の車や小さな草なんかがそうですね。全体的に量が違っている、というのがこの比較で感じてもらえるのではないかと思います。

というわけでグラフィックとしてはかなり強化されているのを実感できたのですが、実のところいいことづくめというわけではありません。これは海外のメディアがアップした比較検証動画でも触れられていることですが、戦闘ではEnhancedパッチ適応後の方がフレームレートの下がり幅が大きいです。まだ最適化されているとは言えないのかなんなのか分かりませんが、実際に自分でもちょっと触っていると、これは感じました。滑らかさという意味ではパッチ適応前の方がヌルヌル感が高いです。また当然ゲーム中の文字から台詞からすべて英語になるわけですから、遊ぶのであればそういった環境に慣れるしかありません。MODも全部ダウンロードし直す必要がありますし、現状ではなかなか勧められたものではないというのが、僕の率直な感想です。難しい判断になると思います。

ですが日本向けの最新アップデートはいつ行われるのか、そもそもやるのかどうかすら現在は不明瞭なままですし、こんな調子だとこれからもますます最新アップデートから遠のくことも考えられなくもないため、僕はとりあえず北米版で遊んでいこうかなと思っています。MODに関しても最新バージョンじゃないとインストールできないものなんかが実際出てますしね…。そこらへんは腹くくって割り切るしかないなと。そういう覚悟がある人にはいっそのこと北米版に変えてみることをお勧めします。

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