久々にΖガンダムを見る #03

機動戦士Ζガンダム シンデレラ・フォウ 1

ふう、本日のAbemaTVでのΖガンダムは第19話「シンデレラ・フォウ」と第20話「灼熱の脱出」でしたね。Zガンダムは全50話なので、おおよそ半分まできました。改めて見てもこの2話はやはり熱いですな。

カミーユとフォウ

当時のアニメ誌の評価ではこの「灼熱の脱出」はかなりの高評価だったらしいですね。脚本家の会川昇さんもΖガンダム大事典の中で「灼熱の脱出というエピソード一つを取れば、はっきり85年のベストエピソードとして可能な程だった」と書いているぐらいですし、実際スードリの特攻、カミーユとフォウの決別、宇宙への打ち上げとガンダムmk-Ⅱの見事な回収と、なだれ込むような展開は面白いと思います。

ただ僕としてはその一つ前の回、つまり「シンデレラ・フォウ」での北爪宏幸さんの作画によるカミーユとフォウの交差というのも捨てがたいんですよ。そこへアムロが自分とララァを重ねてなおのこと苦しみもがく鬱展開が好きなんですw

しかし冷静に見直してみるとアレですな、「シンデレラ・フォウ」でのフォウって完全に「北爪さんのフォウ」って絵ですよね。安彦良和さんのキャラクターデザインに沿っているというのであればむしろ小林利充さんの方が近いかなと。これは北爪さんが以前インタビューで語っていたことですが、安彦さんがキャラクターデザインのみで作画監督して入らなかったため、自分なりにアレンジをしたのだそうです(ガンダムミレニアムより)。僕はこの頃の北爪さんの絵が好きなので「よくやったもんだなぁ」なんて思いますけど、人によっては安彦絵を忠実に再現しろよ!って思うかもしれませんね。

機動戦士Zガンダム シンデレラ・フォウ 2

でもそういうアニメーターの個性を前面に出しちゃってもOKっていう制作方針はある意味では懐が深いというか、それも富野アニメの人気の秘密だったんじゃないかなぁなんて思うところはあります。だってΖガンダムが登場してから流れる2番目のOPの作画(梅津泰臣さんの絵)も相当アレンジ加えてますけど「綺麗でかっこいいからOK」って感じで通ってますしね。あの時代だから許された荒技ですかねぇ。

遠藤明吾・鈴木裕美子体制

で、この後の第21話「ゼータの鼓動」でZガンダムが登場して以降は、脚本家が遠藤明吾さんと鈴木裕美子さんの二人だけで進められるんですよね。前番組であるエルガイムも担当されていた大野木寛さんがここで抜けるという…そしてそのまま続くΖΖもほとんどこの二人が脚本を担当しているので、一体当時は何があったのかなって想像するところはあります。大野木寛さんは今度始まる2018年度版ゲゲゲの鬼太郎の構成作家みたいですけど、頑張ってますねえ!鈴木裕美子さんはその後小説家へ転向(確かゆうき みすず名義)、遠藤明吾さんは遠藤明範(えんどう あきのり…奇しくも僕と同じ名前であります)と本名にしてその後も脚本や小説を書いていたようですが、現在は…う〜ん、よく分からないです。お元気なんでしょうか、ちょっと気になります。

遠藤明吾さんの話によれば脚本家に仕事が来る段階ですでに富野監督が骨組みを作って半分ぐらいは出来上がっていると言っていましたが、そうするとカミーユとフォウがデパートの屋上でいちゃつくくだりとかあそこらへんも実のところ富野監督が設計したところなのだろうか…と想像すると、なかなかに想像が広がります。そんな富野監督から脚本家たちがどんどん離れていって半分に差し掛かった頃には二人しか残らなかったぐらいですから、当時の現場は結構混乱してたのでしょうか。だって50話のストーリーをたった二人の脚本家で回すって相当な苦行だと思うんですが…wそろそろどこかから当時の裏話的なものが出てこないものかと密かに祈っています。

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