アメリカにおける過去のアニメ表現規制 〜ドラゴンボールZ覇権への道〜

ニコニコ動画に、「ドラゴンボールZ アメリカでの覇権への道」という動画が上がっていたので見ました。内容はTVアニメ版ドラゴンボールがアメリカで大ヒットするまでの軌跡を解説するという動画なのですが、これが結構面白かったです。

紆余曲折

ニコニコ動画に上がっているのはアルさんという方が翻訳を字幕でつけているものですが、元はYouTubeでアンドリューさんという方がアップした動画「How Dragon Ball Z Won the West」のようです。

現在アメリカでは日本での放送が終わった直後にネットで日本の最新アニメが翻訳付きで見れるサイト(クランチロールなど)があるわけですが、現在でこそ翻訳を通してほぼそのままの形で見れるものの、昔はアメリカでの放送では規制が入っているのが当たり前だったほか、場合によってはエピソードそのものが丸々カットされて話が突然飛ぶといったような歴史があったということを、動画では解説しています。

中でもドラゴンボールはそういった規制を受けつつ突然打ち切りになったりといったことを何度か繰り返しながらも、1998年、カートゥンネットワークの「TOONAMI」枠でこれまでよりゆるい規制で放送されたことで大ヒットしたのだそうです。そして現在ではカットなしで見れるのだとか。

まぁ日本でも海外のゲームがローカライズされて発売されるさい、暴力的な描写などに独自の規制が入り、悪い意味で話題になったりということもありますが、アメリカはアメリカでアニメの表現規制で昔はゴタゴタがあったんですねぇ…。特にドラゴンボールはバトルシーンが多い作品なので、「子供に悪影響を与える」的な視点から規制をモロに受けちゃった部分はあったのかもしれませんね。

そんなこと言ったら映画だってバイオレンスシーンで溢れているのが多いじゃないかっていう話なんですが、こういうとき真っ先に槍玉に挙げられるのは悲しいかなアニメやゲームなんですよね。これはアニメやゲームに幼い頃から接してきて理解がある世代が世の中の主導権を握らない限りはまだまだ続くんじゃないかと思います。

それはともかくとして、日米共にアニメやゲームの輸入品には昔ほどではないにしろ、基本的にはお国柄に合わせた何かしらの規制はつきものだというところでしょうか。僕としては日本のアニメが、アメリカのゲームが無規制でお互い行き来しあって欲しいところですが、それが実現するにはまだまだ時間がかかりそうですな。アンドリューさんの動画はそうした事情を分かりやすく解説されているので、アニメファンの方はチェックしてみてください。

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