このページではベセスダ公式Skyrim Creationコンテンツ「Dragonslayer – Quest and Fight Expansion」の内容を解説します(註:この記事で使われている画像では日本語訳されていますが、これは独自にしたもので公式翻訳ではないです)。
内容
「Dragonslayer – Quest and Fight Expansion」は、メインクエストにおけるソブンガルデでの最終決戦にギミックを追加するCreationです。価格は300クレジット。このCreationの具体的な特徴は以下の通りとなっています。
- 霧の中で出会えるネームドNPCがバニラの5人から22人に拡張され、旅の途中で死亡したノルドのフォロワーも出現するようになった。このソブンガルデに来た元フォロワーは、アルドゥインとの戦いにも参加する。
- 勇気の間で会える古の英雄たちとの会話が拡張され、別のTESシリーズに登場した人物の追加再現や、プロの声優による新規音声も収録された。
- アルドゥイン戦に参加する古のソブンガルデの英雄たち(黄金の柄のゴルムレイス、隻眼のハコン、古きフェルディル)もドラゴンレンドを使ってくれるようになった。
- ゲームプレイ時間の経過でアルドゥインがティア1〜4の段階で強化され、ティアが進むと攻撃力の増加や体がより大きくなって現れるようになる。
- アルドゥインは戦闘中にまだ倒していないドラゴン・プリーストを召喚するようになった。また新たなシャウトを使うなど行動パターンのメカニズムも拡張された。
ソブンガルデに集う元フォロワーたち
「Dragonslayer – Quest and Fight Expansion」では、ノルド限定ではありますが、ソブンガルデで死んだ元フォロワーたちと再会することができるようになっています。

ソブンガルデ送りにできるフォロワーは以下の通り。
- スヴェン(リバーウッド)
- リディア(ホワイトラン)
- 不滅のウスガルド(ホワイトラン)
- ファルカス(同胞団)
- ヴィルカス(同胞団)
- ベルランド(ソリチュード)
- イオナ(リフテン)
- オンマンド(ウィンターホールド大学)
- 虐札者エリク(ロリクステッド)
- ベノア(モーサル)
- 防波堤のアルギス(マルカルス)
- ヴォルスタグ(マルカルス)
- カルダー(ウィンドヘルム)
- ステンヴァール(ウィンドヘルム)
- ゴルディール(ヒルグランドの墓)
- アネック・クラグ・ジャンパー(ダークウォーター・クロッシング)
- ロッジ・ノット・ビアード(カイネスグローブ)
傭兵、私兵、鉱夫など改めて見るとノルドのフォロワーって結構多いですね。これらのフォロワーが戦闘中に死亡するとソブンガルデのショールの間(勇気の間)に続く道の中で再会することができ、アルドゥインとの戦いが始まると自動的に参加してくれます。

実際元フォロワーたちが戦っているのは確認できましたが、死亡前に装備を変更していてもソブンガルデでは初期装備で出現していました。そのため、戦力的にはあまり期待できないかもしれません。
なおファルカスとヴィルカスに関しては、同胞団の指導者になったあとに発生するクエスト「純粋」にて、ファルカスとヴィルカスの人狼の呪いを治療しておく必要があるそうです。
追加&拡張された古の英雄たち
「Dragonslayer – Quest and Fight Expansion」では勇気の間において会える古の英雄たちとの会話の拡張されていたり、バニラにはいなかったキャラクターが追加されています。なお追加・拡張されたキャラクターたちは新規収録の音声で喋ります。
リリス・ティタンボーン

まずESOからはリリス・ティタンボーンがゲスト出演しており、生前はどのような戦士であったかなど背景を聞くことができるようになっています。ちなみに声はセレスティンと同じThea Soloneさんが担当しています。

なおリリスとの会話の選択肢には「あなたは本当に背が高いな」というものがあり、リリスから巨人の血を引いていることを聞かせてもらえますが、実際にプレイヤーの1.2倍ぐらいの背の高さとなっています。
ユルゲン・ウィンドコーラー

ユルゲン・ウィンドコーラーとの会話には新たに選択肢が用意され、角笛のことや声の道のこと、さらにパーサーナックスに対するユルゲン・ウィンドコーラーなりの独自解釈を聞くことができます。ちなみにユルゲン・ウィンドコーラー曰く、ドラゴンレンドとは「死への反抗から生まれた力こそが、奴に自らの死と向き合わせる唯一の方法なのだ」そうです。
またすでにパーサーナックスを倒している場合は、そのことを伝えることができます。
イスグラモル

同胞団の始祖であるイスグラモルも会話が拡張されており、プレイヤーが同胞団の指導者になっている場合はそれを伝えられるほか、ウースラドを所持している場合は見せることができたり、「雷の精霊のクマに乗って戦場に赴いた伝説」について真偽を確かめることができます。
終わりなきウルフガル

TES3に登場した終わりなきウルフガルは、ユニーク防具を装備して作り直されています。話しかけるとソブンガルデを求めてソルスセイムへ行ったものの仲間を石にされたことや、その後ネレヴァリン(TES3の主人公)に倒されてソブンガルデで仲間と再会できたことを陽気に語ってくれます。
なおストームファングを所持していると見せることができ(ストームファングは元々ウルフガルが持っていた剣)、「その剣がお前さんに祝福をもたらしてくれますように」と祈ってくれます。
隻眼のオラフ

隻眼のオラフとの会話も作り直されていて、ドラゴンズリーチでドラゴンを捕獲したことを伝えることができるほか、現代では暴君と言われていることや、死者の安息所で倒していればそのことを伝えることもできます。
アルドゥインとの戦い
「Dragonslayer – Quest and Fight Expansion」を導入すると、アルドゥインはプレイ時間に応じて1〜4段階でティアが進み、ティアが進むほど体格が大きくなるほか、体力と攻撃力が増すギミックが設けられました。ただ、具体的に何時間でティアが進むのかは公開されていません。

今回検証したデータでは、ソブンガルデに入った時点で34時間53分、つまり約35時間経過の時点でアルドゥインと戦ってみたのですが、この状態だとパッと見た感じは通常のドラゴンとそれほど大きさは変わらないように感じました。ティア1かせいぜい2、ぐらい?
もしかしたら80〜100時間ぐらい経たないと、最強状態のアルドゥインは出てこないのかもしれません。
アルドゥインの行動パターン
「Dragonslayer – Quest and Fight Expansion」においてアルドゥインはメテオを降らすシャウト以外にも、霊体化、霧召喚、ドラゴン・プリースト召喚といったシャウトを使うようになりました。
このドラゴン・プリースト召喚というのは正確には「まだ倒していないドラゴン・プリースト」で、言い方を変えれば倒したドラゴン・プリーストは召喚されません。
この召喚対象となっているドラゴン・プリーストは、ラーゴット、ヴォルサング、オタール、ヘブノラーク、ヴォクン、クロシス、ナークリーン、モロケイの8人となっており、全員スカイリム本土で戦えるドラゴン・プリーストとなっています。つまり、ソルスセイム島で戦えるザークリソスなどのドラゴン・プリーストは召喚対象となっていません。

この召喚対象となっているドラゴン・プリーストについては、スカイ・ヘヴン聖堂の広間に置かれている「終焉の時を生き延びる」という本の中に居場所のおおまかな情報が記されており、一応捜しやすくはなっています。
このうちナークリーンに関してはソブンガルデに行くための転移門(スクルダフン)の前に出現するのでわざわざ捜し出す必要はありませんが、その他に関しては特にゲームクリアに必要というわけでもない場所に行く必要があるので、ちょっと面倒です。とはいえ召喚されたら召喚されたでそれもまた厄介なので、なるべく倒してからソブンガルデに行った方がいいかもしれません。
ただしデータ上には「下位のドラゴン・プリースト」というものが存在しており、仮に召喚対象となっているドラゴン・プリーストを全員倒したとしても、アルドゥインは弱い、名無しのドラゴン・プリーストを召喚してくる可能性あり。未検証。
ちなみにスカイ・ヘヴン聖堂の広間には「終焉の時を生き延びる」の他にも「雷のクマ」という、伝説に謳われている「イスグラモルが雷の精霊のクマにのって戦場へ向かった」ことについて考察している本が置かれています。
実際遊んでみると…
今回初めて「Dragonslayer – Quest and Fight Expansion」を導入して遊んでみたわけですが、とりあえずアルドゥインの召喚するメテオはエグい勢いでスリップダメージが入ってビビりましたw体格を見るにそれほどティアは進んでいなかったんじゃないかとは思うものの、油断したらあっさり負けそうな感じがあって、バニラのアルドゥインよりは手強く感じました。

それとゴルムレイスたちがドラゴンレンドを使ってくれるようになったというのも良かったです…まぁ、全然当たっていませんでしたが😅これはあくまで雰囲気作りというか、「設定的にこの3人がドラゴンレンドを使わないのはおかしい」という考えのもと追加された要素ぐらいの認識でいいんじゃないかと思います。結局自分でドラゴンレンドを当てる方が手っ取り早いと思われます。
でも僕がこの「Dragonslayer – Quest and Fight Expansion」で一番好きな要素は、死んだフォロワーたちがソブンガルデに集結して一緒に戦うことができる、という点です。ドラマチックじゃないですか、もう二度と会えないと思っていた人たちとまた再会して、世界の危機を救うために戦うって。まるでJRPGとか、少年漫画の王道を見てるような燃える展開で、面白い拡張だと思います。…だからって、わざとソブンガルデ送りにするなよ!?絶対するなよ!?
…と、お約束も交えておきましょう、一応。
まぁ価格も300クレジットとそれほど高くはないですし、ラスボス戦を意図的に難しくできたりみんな集まってわちゃわちゃする賑やかな演出にできたりするアイデアは面白く、人それぞれ違うラスボス戦になるというのはなかなか斬新ではないでしょうか。死んでしまったフォロワーたちもまた、ストーリーの味付けとして後々活きてくるっていうのはいいですね。僕は遊んでて楽しかったです。
コメントを残す