Fallout Londonを遊ぶ #18

Fallout London 1

注意…今回の記事はFallout Londonのシナリオ上、壮大なネタバレを含むので「ネタバレ上等!」という人以外は読まないでください。

バッキンガム宮殿の主人

前回、スマイスの命令で第五列、そしてキャメロットの指導者を葬り去り、その後「永久的な取り決め」のために王室任命文書を手に入れるよう命じられました。この任務を達成するため、ウェストミンスター各地にいるお偉いさんを脅迫して回り、正規の手続きをすっ飛ばして手に入れるというお話です。

Fallout London 3

具体的には、

  • ブレンダ・ボーモント男爵夫人:不倫の証拠で脅す(同時にCharisma5が必要)
  • アール・ウィンスロップ男爵:恫喝する(Strength7必要)
  • ナイジェル・ハニーセット司法省長官:同僚を暗札して脅す。

といった感じです。いや〜、ロクでもない内容ですなwウェイ・ファーラーなんかじゃなくて、単なる893ですよ、これじゃ。なおブレンダ・ボーモント男爵夫人とアール・ウィンスロップ男爵の説得についてはS.P.E.C.I.A.L.の条件を満たしていたのであっさり説得に成功したのですが、もし条件を満たせてなかったらどうなっていたのかは謎。まぁ別の方法が用意されているんでしょうね、多分。

こうして王室任命文書を手に入れたわけですが、それを渡すための人物ってのがロンドンの首相となります。しかし時は選挙中ということで、主人公は投票を呼びかけるための選挙ポスター貼りを手伝うことになり、その行方を見守ることに。

Fallout London 4

この選挙については投票前に「どの政党を支持するか」という選択肢があるのですが、結局のところプレイヤーが選んだ政党が勝利して、その党首が首相になる…という仕組みなんでしょうか。僕は伝統的な〜と書かれた政党を選んだのですが、その結果フレディ・ニュワールというおっさんが首相になり、彼に王室任命文書を渡したところ、スマイスがバロネス・シモーヌ・ブラックボーンより大臣に任命されました。

その任命式でスマイスは、「今ロンドンは暴力に溢れた都市となり危機に瀕している。この暴力の連鎖を止めなければならない」と訴えます。そして「この事態に立ち向かうため、自らが状況を直接制御する」と宣言し、議会を解散させてしまいました。もう完全に政府そのものを直接コントロールする、そんな権力をスマイスは握ったみたいですね。

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ただそんなスマイスに対し、反発する者も現れました。それがロンドンの各地で治安維持にあたっているトミーという軍隊です。その将軍、アスキスはスマイスを支持せず、女王からの指示のみに従うと言い出し始めました。

これがスマイスにとって非常に邪魔な存在であるため、アスキスを将軍の職務から解任し、代わりにジョージ・メジャー大佐を将軍に昇進させるという指令をイギリス政府の命令として伝えることになりました。というわけで久々にトミーの本拠地である帝国戦争博物館へ。

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久々登場、アスキス将軍。そらもう激おこです。ある日突然大臣になった正体不明のスマイスから「お前、クビな」って言われて心穏やかなわけないです。「我々は女王陛下以外からの命令は受け付けない!」と言って聞きません。

「じゃあ女王陛下から命令書を貰えば文句ないんだね?」ということで、再びウェストミンスターに戻り、今度はバッキンガム宮殿へ。バッキンガム宮殿、つまりイギリス王室の宮殿であります。

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バッキンガム宮殿のロイヤル・ガードにナシをつけて宮殿内に入ると…そこには女性のグールが。しかしなんとそれはエリザベス王女。グールと成り果てながらも存命していたのでした。王女はすでにスマイスから主人公のことを聞いているらしく、いつくるか待っていたのだとか。

Fallout London 8

そして同じ部屋にもうひとり、以前放射能研究所で手伝いをしたウェスリー博士も主人公を待っていて、エリザベス王女の母、ヴィクトリア女王に血清を打ってほしいと頼み込んできます。しかしそのためにはまず無力化する必要がある、とも。

スマイスによればアスキス将軍たちにはこの事実を伏せており、彼らに知られるわけにはいかないと考えていたみたいですね。

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エリザベス王女よりヴィクトリア女王の部屋の鍵を貰って部屋へ入ると…そこにはフェラル・グールと化してしまったヴィクトリア女王の姿が!当然襲いかかってくるのでまずは言われた通り頭以外を狙ってダメージを与え、無力化したところで渡された血清をブチ込みます。

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するとどうでしょう、姿こそまだグールではあるもののヴィクトリア女王2世は理性を取り戻し、会話ができるまで回復しました。エンジェルの放射能研究所ではグールと意思疎通するための血清の研究をしていましたが、つまりそれはそれはヴィクトリア女王2世を君主として復帰させるためだったようですな。そしてロンドンを暴力で勝る者による統治にするのではなく、イギリスの王位継承法に則った、正統な血筋の王による統治を復活させるというのがスマイスの目的なのではないか。なんとなく、見えてきたような気がします。

無事ヴィクトリア女王2世が復活を遂げたところで、アスキス将軍解任の命令書を書いてもらい、これにてアスキス将軍は命令通りトミーを去ることになり、スマイスの希望通りジョージ・メジャー大佐が新たに将軍となりました。

こうしてスマイスは軍隊をも掌握するに至ったわけですが、ここでまたしてもスマイスからまた命令がきます…が、それはまた次回。

ええんか?

しかしまぁ、創作物とはいえ、イギリスの君主であり元首である王族をネタにしちゃっていいんですかね、これはw

Fallout London 11

バッキンガム宮殿に入ったら女王陛下がグールだったなんて、これ日本で言えば皇居に行ったら天皇陛下が、って話ですから。もし日本を舞台にしてそんなゲームが出てきたらライト・ウイングの人たちが黙っちゃいないのでは。

ヴィクトリア女王2世を復活させて、伝統的な国家観に基づくイギリスを取り戻すという話自体はいいにしても、かといって王室をこういう形で扱うというのは大胆というかなんというか…僕はプレイしていてちょっとドキドキしましたね、これ大丈夫なのかなって。触れちゃいけないところに触れてしまってるのでは?という気がしなくもない。

まぁ商業用のゲームじゃないから世間に広く知られることはないとは思うけど…それでも結構ギリギリなところ描いているような気がして。僕だったら止めさせるかな、この内容はw

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ABOUTこの記事をかいた人

地球の重力に魂を引かれたオッサンです。好きなジャンルはRPGで、最近PCゲーマーにクラスチェンジしました。