内容
「Kaitryn Fair-Shadows」はリーチ地方出身の、吟遊詩人であり伝承保持者(ロアキーパー)でもあるヴァテシュランを志す女性、スピリット・ブラッド一族の最後の生き残り、ケイトリン・フェア・シャドウズをゲームに追加するCreationです。価格は500クレジット。
ケイトリンはプロの声優、Chloe Elmoreさんが声を担当しており、約700行のフルボイスダイアログが実装されています。これによりベースゲームのメインクエストに対応した台詞が収録されているほか、派閥ごとのクエスト、デイドラクエスト、DLCクエストへの反応、さらにリーチ地方の伝統とロア会話、好感度システムと結婚といった要素も含まれています。
このCreationは日本語訳されていません。画像の日本語は独自に翻訳したものです。
遊ぶ前の準備

ケイトリンはベース部分は有料となっていますが、顔の見た目を変更する「Face Replacer」が作者さんによって無料で配信されています。Face Replacerは必須ではないですが、個人的にはインストールをお勧めします。
ケイトリンの見た目についてはリーチ出身者ということもあってフォースウォーン的なメイクをしているのが特徴でもあります。そのため、ある意味では非常に独特なクセのあるルックスのキャラクターとも言えます。

しかしケイトリンのメイクを消してみると、正統派の美人の造形であることが分かります(だよね?)。アニメ顔ではありませんが綺麗なおねーさん的な、爽やかなベッピンさんです。
ゲーム中ではケイトリンにメイクを落とすよう頼むことはできませんが、素の顔は美人なんだってことはどうしても伝えておきたかった。
ケイトリンをフォロワーにする方法
肝心のケイトリンをフォロワーにする方法ですが、実のところそのためのクエストは用意されていません。

ただヒントというか、手掛かりとなる手紙がオールド・フロルダンのカウンターに置かれており、フォースウォーンたちがサンダード・タワーに仲間を引きずっていったという目撃情報を得ることができます。

サンダード・タワーは位置的にはカースワステンのすぐ近くですが、素直にまっすぐ進めば辿り着けるというわけでもないです。ロリクステッド方面から行くなり、赤鷲要塞を経由していくなどした方がよいかもしれません。

サンダード・タワーにはフォースウォーンが多数暮らしており、戦闘になります。そのボスは「ケイトリンの檻の鍵」を持っていますので回収してください。

回収した鍵を使ってケイトリンが閉じ込められている檻を開けることができ、その後ケイトリンから一緒に旅に連れて行ってほしいと申し出があります。
ここでそのままケイトリンをフォロワーにすることもできますが、拒否した場合ケイトリンはオールド・フロルダンで待機することになります(宿屋の女将が友人という設定)。またケイトリンをフォロワーにしたのち別れた場合も、オールド・フロルダンに戻るようになっています。
ヴァテシュランとは
先述しましたが、ケイトリンはリーチ地方における吟遊詩人であり伝承保持者でもあるヴァテシュランを志す女性、という設定になっています。実際ケイトリンは
私はヴァテシュラン――その最後の生き残りの一人。
という自己紹介の台詞があり、実際にはもうヴァテシュランという職業に就ているという形になっているようです。
では、ヴァテシュランとは具体的にどんなことをする職業なのかについては、ケイトリンが以下のように説明しています。

ヴァテシュランの務めは、物語を受け継ぎ残すことよ。私たちは、いつ・どのように耳を澄まし、観察すべきかを教え込まれ、その洞察を魔術へと織り込んでいく。
大まかな説明ではこういうことらしいのですが、他の台詞から読み取れることとしては、自分が目で見たことを叙事詩として書き残して「偉大なる歌」を作る、というのもヴァテシュランの務めのひとつだそうです。こうした目的がケイトリンがドラゴンボーンであるプレイヤーと行動を共にする理由になっているようです。
この「ヴァテシュラン(Vateshran)」という単語についてはESOでも「ヴァテシュラン洞穴」など一部コンテンツに登場しますが、その語源はラテン語の「Vates」にあるそうで、預言者、巫女、神託を告げる者、詩人といった意味があるようです。古代ローマでは宗教色・神秘色の強い言葉として使われていたのだとか。
ケイトリンがヴァテシュランとは「物語を受け継ぎ残すこと」や「偉大なる歌を作る」ことが役目と語ったのは詩人という意味からきているのでしょうし、またケイトリンの台詞の中には度々「精霊が囁いている」といったものが出てくるのは、巫女、神託を告げる者という意味から作られた台詞なのではないかと思われます。
ケイトリンの特徴
先述しましたがケイトリンはDLC含むゲーム内の大きなクエストに対し反応し、さまざまな台詞を言います。
クエストだけでなく、例えばスニーク状態になったときは囁く声、ひそひそ声で喋りますし、宿屋に入ると
飲み物はあなたが奢ってくれるの?それとも、私が盗んでこなきゃならないの?
といった台詞も用意されています。
こうした台詞からもなんとなく想像がつくかもしれませんが、ケイトリンは犯罪行為に対して怒るタイプではありません。盗賊ギルドや闇の一党といった、犯罪行為が主な活動内容となる派閥クエストにも付き合ってくれます。

ただ帝国軍とストームクロークの内戦には注意が必要で、プレイヤーがストームクロークに加担した場合は「次に会ったときはお前を頃してやる!」と激怒して離脱します。またストームクロークとの戦闘時専用の台詞も用意されています。それぐらいウルフリックに対して恨みを抱いているほか、ノルドに対しても結構侮蔑的な台詞が用意されています。
ケイトリンとデイドラ
ケイトリンは、デイドラを畏敬すべき存在として捉えています。中でもハーシーンには、ひときわ強い傾倒を見せています。
狼の舞だ!ハーシーンの狩りが始まるぞ!
ハーシーンの毛むくじゃらの爪にかけて、なんて光景なの!
おめでとう、同胞団の戦士!ハーシーンも、きっと私たちを誇りに思うだろう!
といった、ハーシーンに関連した台詞がやたら多いところが特徴のひとつと言えます。デイドラに関連する台詞の中でもハーシーンは飛び抜けて多い印象を受けます。またナミラに関しては、
ナミラには多くの相がある。彼女をただ腐敗の女主人としてしか崇めないのは、リーチでも最も浅ましい邪教徒だけよ
という台詞があります。この発言から考えられるのは、ケイトリンがデイドラを表層的にしか理解しない者(あるいはできない者)を、内心では軽視し、未熟な信仰者として位置づけていることを示唆していると言えるでしょう。
このようなロア解釈的な台詞が多い点が、ケイトリンの特徴であり面白さと言えると思います。
ギフトと好感度
ケイトリンの特徴のひとつとして、「プレイヤーが彼女に贈り物を渡せる機能」が挙げられます。これはケイトリンに話しかけ、「ケイト、君に贈り物があるんだ」を選ぶことで実行でき、プレイヤーのインベントリ内にある食べ物とクエスト関連以外のアイテムを渡すことができます。

何かしらのアイテムを贈ると、「ケイトリンは満足している」あるいは「ケイトリンは不満そうだ」という通知が画面の左上に出ます。これによりケイトリンのプレイヤーに対する好感度が上下する仕組みになっています。
実際色々渡してみたのですが、基本的には何を送っても喜んでくれます。別に宝石とか、高価なものをわざわざ贈る必要もないようです。ただ贈ったアイテムの価値によって好感度の増減量は違っているかもしれません。
ただ例外もあり、ハーシーンを崇めるケイトリンに「救世主の皮鎧」を贈ると、幻滅されてしまいます。
このケイトリンの好感度を上げることで何が変わるのか、という点ですが、これはケイトリンとの会話の拡張に関係してきます。

例えばケイトリンをフォロワーにしたばかりの頃は、話しかけても「ヴァテシュランについて教えてくれないか?」といった限られた質問しか出てきません。しかし好感度を上げることで「君の家族について教えてくれないか?」「君には何か夢ってあるのか?」といった、ケイトリンのかなりプライベートな問題について質問ができるようになっていきます。
ケイトリンとは結婚もできるようになっていますが、初めのうちはそのような話は全然出てきません。しかし貢ぎ続けることによってケイトリンが次第に心を開き、いずれはそういう話も出てくるのかも…。ちなみにケイトリンと結婚するには、リーチの精霊が刻印されているという、母親の形見の指輪を探し出す必要があります。
ケイトリンへの贈り物は連続で実行することはできず、ある程度時間を置かないと再び渡すことはできません。また渡した贈り物はケイトリンのインベントリに残ったままになっていますので、アイテムの交換で取り戻すこともできます😅それとケイトリンとの会話の選択肢によっても好感度が上下しますので、選択には気をつけてください。
ケイトリンのバトルスタイル

戦闘時のケイトリンは基本的に魔法で後方から攻撃します。まずは氷のマントを使いつつ、両手で氷の魔法を使うといった感じです。またマジカ次第では雷の精霊を召喚することもあります。
ただケイトリンのドーンガードに対する台詞の中に、
クロスボウって確かに見た目は立派だけど…私は普通の弓と、昔ながらの火炎魔法で十分だわ。
というものがあるので、もしかしたらレベルによっては火炎魔法を使うことがあるのかもしれません。プレイヤーがレベル55の状態では氷系の魔法と雷の精霊召喚しか使ってくれませんでした。
ともあれケイトリンはこうした魔法中心のバトルスタイルであることから、マジカが増加する首飾りや指輪を装備させると良いと思われます。
ケイトリンとロア台詞など
先ほど「ケイトリンとデイドラ」の項目でも少し触れましたが、ケイトリンの台詞にはロアを意識した台詞が結構多いです。例を挙げるとロングハウス皇帝、アイスリーチ、アルド、リバーエルク、ドゥームファングなど、リーチの歴史を解説する台詞の中にはSkyrim本編では書物の中にしか出てこないような単語(あるいはESO絡み?)が数多く出てきます。
中でも分かりにくいのが「Woodland Man」という単語じゃないでしょうか。これハルメアス・モラのことなんですが、ケイトリンはモラのことを一貫してWoodland Manと呼んでいます。
設定的には古代アトモーラ人がハルメアス・モラのことをWoodland Man(森の男、森の語り手)と呼んでいたということになっているらしいです。なぜケイトリンがそんな、古代アトモーラ人が使っていた言葉を使うのかよく分かりませんが、伝承を語り継ぐ者・ヴァテシュランとしてのこだわりなんでしょうかね。
そのほかにも、ケイトリンはスカイリムの人々を指す言葉としてThinbloods(シンブラッド)という表現を使います。
Thinbloodsはそのまま素直に訳すと「薄い血」ということになりますが、これは吸血鬼をテーマとした作品においては階級の低い吸血鬼を意味するそうです。Skyrimにおいても吸血鬼はそれこそDLCのテーマのひとつとなるほど重要な要素ではありますが、TESの解釈という視点で見た場合、これは都会の文明的な生活に浸り、荒野における土着の神々や精霊とのつながりが薄まった人間を侮蔑した言葉、と思われます。これはケイトリンが家や要塞にやってきたときの台詞から読み取れます。
柔らかいベッドに、暖かい炉端…ここはシンブラッドの住処ってわけね。ああ、そうか。あなたの家だったわね。道理で。
シンブラッドの唯一の取り柄は酒ね。リーチフォークのリンゴ酒も悪くはないけど、ブレトンのウィスキーは――あれはもう、魔術としか思えない旨さよ。
リーチの荒野で精霊の声を聴きながら暮らしてきたケイトリンからしてみれば、都会で生活している人間というのは、「祖霊とのつながりが弱い」、「精霊とのつながりが弱い」といった、霊的な欠落が見て取れる人間である、という認識なんじゃないかと思います。つまりドルイド信仰、祖霊信仰、アミニズム的な要素を含む侮蔑語…といったところじゃないでしょうか。
ケイトリンはどんな人に合うのか?
ケイトリンはどういう人ならば楽しめるCreationなのか…それを結論から言えば、「TESの世界を”別の角度から語れるフォロワー”を求めている人」なのかなと、個人的には思います。
Skyrimはゲームの舞台が主にスカイリム本土ですので、そこに住むノルドの視点でストーリーが語られる場面が当然多いだけでなく、そこへ内戦における帝国軍の視点も加わります。
しかしケイトリンはノルドのようにスカイリムを見ていません。リーチで育ったケイトリンは、伝承を語り継ぐヴァテシュランとして、これまでのリーチの歴史の中で形作られた信念でスカイリムを語る、そんなキャラクターになっているんじゃないかと感じます。
単純にリーチ出身のドラゴンボーンという設定でゲームを始めた場合や、ロア重視、あるいはノルド視点以外で語れるキャラクターが欲しいという人には楽しめるんじゃないかなぁと思います。その意味では、TESマニア向けなキャラクターと言えるかもしれません。













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