AbemaTVのエヴァ一挙放送、5〜8話まで見ました。ヤシマ作戦、ジェットアローン暴走、そしてアスカ登場といった内容です。
ここからが特に面白い
個人的にTV版エヴァはこの第5話「レイ、心のむこうに」から第19話「男の戰い」が物語的にとても面白いと思っています(第5話じゃなくて第伍話だろ!などのツッコミは許してください)。第5〜6話はヤシマ作戦をからめての綾波レイ掘り下げで、ミステリアスな雰囲気だけではない魅力をキャラクターに持たせることに成功していますし、第7話のジェットアローンの暴走についてはネルフ存在意義の保持のためにデータ改竄を行ってまで民間企業を潰すドス黒さを演出、第8話のアスカ初登場回はところどころに散見されるギャグテイストの作画に加えて甲板を飛び回るアクションで魅せる弐号機と、この4話だけでもエヴァの魅力がギッシリと詰まったような濃厚な味わいのある構成になっていますね。
実のところ昔はあんまり細かいことは気にせず見ていたというか、今こうして大人になって改めてシナリオを頭の中で整理しながら見てみると、昔の自分は映し出される絵だけに振り回されてエヴァを見ていたのかなぁとか思うところがあります。先の内容も知っているからこそ言えることですが、各話の構成がそれぞれ色、テイストの違ったテーマを交互に織り交ぜて飽きない工夫をしているなってつくづく感じますね。良い意味でデコボコ感があるというか、単純に一本線で各話がつながっている感じではないような印象を受けます。何をいってるのか意味がわからないと言われそうですが、とにかく僕の中ではそんな感じなんです。
まぁ第5使徒ラミエルのドリルでネルフ本部が貫かれるかと思いきや次はちょっとお間抜けな動きをするジェットアローンでほっこりし、その後にアスカのビンタが飛び交う話でしょう、基本1話完結でちゃんとオチをつけていくエピソードはかなり面白いものが揃っていると個人的には思っています。
ところでエヴァの中の使徒でも特に不気味なのがこのアダムですかね…のちにエヴァのゲームの設定で明らかになったらしいですが、第一始祖民族とやらが作った白き月が第1使徒アダムで、黒き月が第2使徒リリス。この2つの月が地球に飛来し、アダムは第3〜16の使徒を生み出すが活動停止、そしてリリスの生み出した18番目の使徒である人間が地球を支配するに至った…というのがTV版エヴァのベースらしいですな(Wiki知識)。ちなみに第17使徒はみんな大好き渚カヲル君で、これはゼーレが送り込んだ使徒であることは劇中でも解明されていますね。
う〜ん、もしテレビ放映時、あるいはその直後にでもこうした情報がガイナックスから発表されていたらどうなっていたんでしょうか。もしかしたら今日のようなエヴァブームはなかった可能性が微レ存…?謎が謎を呼ぶことでヒットした部分もあるので、あえて謎を隠したままだったのは正解だったと言えるのかもしれませんね。次回放送日も楽しみです。
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