このページではベセスダ公式Skyrim Creationコンテンツ「SkyTraits」の内容を解説します(註:この記事で使われている画像では日本語訳されていますが、これは独自にしたもので公式翻訳ではないです)。
- 1 内容
- 2 特性紹介
- 2.1 Elemental Forcus(元素集中)
- 2.2 Skilled(熟練者)
- 2.3 Agoraphobia(広場恐怖症)
- 2.4 Claustrophobia(閉所恐怖症)
- 2.5 Cleric(聖職者)
- 2.6 Dark Arts(闇の秘術)
- 2.7 Dastardly(悪党)
- 2.8 Fast Metabolism(高速代謝)
- 2.9 Fateful Hour(運命の刻)
- 2.10 Good Natured(平和の使者)
- 2.11 Heavy Handed(渾身の一撃)
- 2.12 Hoarder(物欲の権化)
- 2.13 Illusive(見えざる者)
- 2.14 In Twain(因果の矢)
- 2.15 Luxurious(富を求めし者)
- 2.16 Magic Adept(魔法の達人)
- 2.17 Small Frame(小柄な体格)
- 2.18 Steel Wall(鋼の防壁)
- 2.19 Survivor(サバイバー)
- 2.20 Veteran(古強者)
- 3 没ネタ?
- 4 最後に
内容
「SkyTraits」はプレイヤーキャラクターに長所と短所どちらも含む「特性」を付与することができるようになるCreationです。2025年4月に発売され、価格は300クレジットとなっています。
この特性は「◯◯が強化されるが、◯◯は弱体化する」といったもので、Fallout: New Vegasにもあった特殊能力のようなものです。
特性の付け方
特性はゲーム開始直後のクエスト「解放(ヘルゲンからの脱出)」クリア後に特性メニューが自動的に表示されて、その中から特性を購入するという形で3つまで選ぶことができます。

この特性取引きメニューに入るさい、それまで所持していたゴールドは一旦回収され、プレイヤーには3ゴールド渡されます。特性は発売時のバージョン1.023の時点で20個用意されており、各1ゴールドで購入できます。購入した特性は薬扱いになっていて、取引きメニューを閉じたあと薬が自動的に使用され、特性が付く、という形になっています。そして取引きが完了すると、回収されていたゴールドが戻ってきます。

特性の購入については必ずしも3つ買う必要はなく、1つでも2つでもいいし、なんなら別に買わないで取引きを終わらせることもできます。
ただし購入するかどうかを決められるのは1回のみで、一度付与された特性は恒久的なもので解除する方法は用意されていないようです。そのためある意味ではゲームプレイに挑戦的な要素を導入するものとも考えられます。適当に決めてしまった場合は後々後悔しそうですので、慎重に選ぶべきでしょう。
特性紹介
以下に、各特性の効果を紹介します。日本語訳については僕が勝手にやったものなので公式のものではないですし、間違っている可能性があります。悪しからず。
Elemental Forcus(元素集中)
効果:炎、氷、または雷のいずれかを選択する。選択した属性の呪文は25%強化され、その属性への耐性も25%増加する。しかし、他の二属性の呪文は25%弱体化し、それらへの耐性も25%低下する。

選択することになる属性は、特性購入後に選ぶことになります。選ばなかった属性のダメージが減るのはまだしも、耐性までもが25%低下するのは結構痛いですね。属性防御アイテムの入手方法を完璧に把握している人ならアリかもしれない?
Skilled(熟練者)
効果:4つのスキルを選択する。選択したスキルは30%早く成長するが、選ばれなかった他のスキルはすべて成長が15%遅くなる。

選択することになる4つのスキルは特性購入後に選ぶことになります。すべてのスキルの中から選ぶことができ、選ばれたスキルには「30%早く成長する」の説明文が付きます。
メリットも大きいですがデメリットも結構大きいですね。慎重に選びたい特性です。
Agoraphobia(広場恐怖症)
効果:屋内ではマジカ、体力、スタミナの回復速度が25%増加するが、屋外ではそれらの回復速度が25%低下する。
Claustrophobia(閉所恐怖症)
効果:屋外ではマジカ、体力、スタミナの回復速度が25%増加するが、屋内ではそれらの回復速度が25%低下する。
Cleric(聖職者)
効果:他者にかける回復呪文の効果と持続時間は2倍になるが、自身にかける回復呪文の効果と持続時間は50%短くなる。
Dark Arts(闇の秘術)
効果:クリーチャーを1体追加で召喚できるが、すべての召喚持続時間が50%短くなる。
Dastardly(悪党)
効果:隠密、スリ、開錠の能力が25%向上するが、商人(盗品商を除く)は常に通常の3分の1の価格でしかアイテムを買い取ってくれなくなる。
Fast Metabolism(高速代謝)
効果:食べ物と飲み物の効果が3倍になるが、ポーションの効果時間は50%短くなる。
Fateful Hour(運命の刻)
効果:1時間ごとにランダムで新しいバフとデバフを得る(テーブルからランダムで選ばれる)。

Fateful Hourで得られるバフとデバフは「有効な効果」で確認することができ、バフは「◯◯の祝福」、デバフは「◯◯の呪い」としてその効果を確認できます。いずれも持続時間が4500秒と結構長いので注意。
Good Natured(平和の使者)
効果:取引き、クラフト、説得の効果が20%向上するが、与ダメージと防御力が20%低下する。
Heavy Handed(渾身の一撃)
効果:近接武器によるダメージが25%増加するが、すべての近接攻撃速度が15%低下する。
Hoarder(物欲の権化)
効果:300ポンドを超える重量を背負うたび、20ポンドごとに回復速度が+10%増加し、最大で+50%まで増える。しかし300ポンド未満になると60ポンドごとに回復速度が-10%低下し、最終的に-50%に達する。
「回復速度」は体力、スタミナ、マジカ全部を含んだ意味?
Illusive(見えざる者)
効果:幻惑呪文の影響が通常より10レベル高い対象にも及ぶようになるが、効果時間は50%短くなる。
In Twain(因果の矢)
効果:弓によるクリティカル発生率が25%上昇する。さらにクリティカル発生直後に放った矢は基礎ダメージが100%増加する。ただしクリティカルが発生していない状態では、弓のダメージが25%低下する。
Luxurious(富を求めし者)
効果:回復速度は初め-50%だが、所持するゴールドが2500ずつ増えるごとに回復速度が+10%上昇し、最大で+50%にまで達する。
「回復速度」は体力、スタミナ、マジカ全部を含んだ意味?
Magic Adept(魔法の達人)
効果:すべての呪文のコストが25%減少し、効果は25%強化されるが、体力やスタミナの増加量は半分になる。
「体力やスタミナの増加量は半分になる」はレベルアップ時のこと?
Small Frame(小柄な体格)
効果:近接攻撃のダメージを10%の確率で無視できるが、近接与ダメージが15%減少する。
Steel Wall(鋼の防壁)
効果:すべてのよろめき効果を50%軽減するが、移動速度が15%低下する。
Survivor(サバイバー)
効果:体力が50%以上のときはスタミナとマジカの回復速度が100%速くなるが、体力が50%未満のときはスタミナとマジカの回復速度が50%遅くなる。
Veteran(古強者)
効果:受ける物理的なダメージを15%軽減する。ただし体力の自然回復は失われる。
没ネタ?
データの中には「Cornered(死中に活)」という特性があるものの、今の所実装されていません。効果は複数の敵と戦闘になったさい、25フィート以内にいる敵1体につきダメージが5%ずつ増加するが、防御も同様に低下する」というもので、複数の敵に囲まれたときに効果を発揮する特性だったようです。なお「Cornered」とは「追い詰められた」というのが本来の意味です。
また表示されるはずだったメッセージとして、「バランスを取るためにネガティブ特性を2つ選んでください」というものがあります。おそらくは最初の構想では、ポジティブ特性とネガティブ特性とで完全に独立しており、その中から好きなものを選ぶ、という形だったものと考えられます。何かの都合で、New Vegasと同じ形式に変化していったのかもしれません。
最後に
全体を見てみると、ネタっぽいものもあれば上手く使いこなせばそれなりに有効そうなものもありと、なかなかバラエティに富んでますね。中でもVeteranに関しては単に体力の自然回復が無効になるだけですから、サバイバルモード経験者の人ならほとんどペナルティなしの気分で遊べるかもしれません。実際このゲームは回復アイテムがバンバン手に入るので、これはそれほど重いペナルティとも言えないかな?という気はします。
他にもDastardlyなんかは売却価格が減るといっても、ゲームの中盤以降はあまり気にならないかも。特性のメリット自体は強力なので、盗賊ギルドや闇の一党で遊ぶ場合はかなりアリかもしれません。Small Frameについても、自分から近接攻撃をする機会がほぼないと思われる魔術師プレイのときは、保険として入れておくのもいいかもしれないですね。
これらの特性を利用することでロールプレイにさらに深みを加えつつ、最初からプレイし直してみるのもいいかもしれませんな。ゲームにちょっとした変化をもたらしてみたい人にはお勧めですが、「恒久的な」効果であることに気をつけて慎重に選んでください。
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