AbemaTVの「アニメ24」枠でTV版エヴァンゲリオンの一挙放送第1回目が始まりましたので、久々にエヴァを見ました。
放送スケジュール
TV版エヴァの一挙放送のスケジュールは以下のようになっています。
- 1回目:2017年10月28日 11時/19時より1〜8話放送
- 2回目:2017年11月4日 11時/19時より9〜16話放送
- 3回目:2017年11月11日 11時/19時より17〜26話放送
- 4回目:2017年11月12日 23時より劇場版エヴァンゲリオン「DEATH(TRUE)2」「Air/まごころを、君に」放送
やはり劇場版は内容がアレなだけに深夜放送になったみたいですねwまぁこれについては後々語るとして、TV版のエヴァについてつらつら書いていこうと思います。
1995年といふ時代
TV版が放送された1995年といえば、同時期にはマクロス7やガンダムWが放送されていました。あとスラムダンクなんかもアニメが放送されていましたね。他には赤ずきんチャチャとか(今は解散しましたが、SMAPが主題歌を歌ってました)。
その当時は現在のようにネット配信なんてものはありませんでしたから、地方民の僕はテレ東のアニメなんか見れるわけもなく、月刊ニュータイプでエヴァ特集が盛り上がっているのを見て、「そんなに人気があるのかー」っていうぐらいの認識でしかありませんでした。なのでリアルタイムで見ていたわけではないのですが、当時高校のクラスメイトにガイナックス作品の熱烈なファンがいて、その彼から「エヴァはすごいんだよ」と力説され、やっとこさ田舎でもレンタルが開始されたエヴァのVHSビデオ(のダビング)を通して見たのが96年でしたかね…。でも正直初めて見たときはそれほど面白いとも思わなかった記憶があります。続けて見るうちにいつの間にかハマってましたが。
その後のエヴァブームはもはや語り尽くされたことなので触れませんが、放送終了後にいろんな地方でも深夜枠で放送されるようになったと聞きます。実際、僕の住んでいた新潟でもBSN(TBS系列)が深夜枠で放送していました。余談になりますがこの放送局はTBS系列でありながらテレビ東京のアニメをなぜか熱心に放送していた放送局で、エヴァの他にも先ほど名前を挙げた赤ずきんチャチャやエスカフローネ、カウボーイビバップといったアニメを放送していました。アニメ好きな局員でもいたんですかね。ネット配信が主流となった現代では考えられない話ですが、エヴァがリアルタイムで放送されていた時期はテレ東アニメが見れない地方民は苦難の時代でもありました。今こうしてネット配信を通してエヴァを見返すと、そうしたほろ苦い(?)思い出がよみがえります。
話をエヴァ自体に戻しますと、1995年という時代のアニメとして見た場合、エヴァはとんでもなく絵が丁寧で、メカニックの描写が細かく、そしてかつ動きの多いアニメだと改めて感じました。特にメカニックの描写については起動シーン、発進シーンでそれぞれプロセスを描いているところがいいですね。同時期のガンダムWやマクロス7はなんかもうロボットが出てきたらすぐに飛び立つような感じで、他の会社が省いていたところをエヴァはきっちりと描写したという印象を今も昔も感じます。ただ序盤から濃密に描きすぎたために終盤はくたびれた感じも出ちゃったのかなって気もしますが…それでも全体的な絵の緻密さに関してはさすが90年代の覇権をとったアニメではあるなと改めて魅入っちゃいます。
こうやって書いていて思い出しましたが、エヴァ放送前の93年だったか94年頃のニュータイプにアニメ監督の座談会があり、その席で庵野監督は「作品を見た人がアニメ業界に入りたいと思うようなアニメを作っています」といった旨の発言をしていたことを思い出しました。果たしてその成果は出たのかどうか僕には分かりませんが、日本のアニメ史的には「エヴァ前・エヴァ後」という区切りを設けてもいいぐらいの影響を作った作品だとは思います。富野由悠季監督が「エヴァを潰す!!」と躍起になってマスコミへの露出が増えたのもエヴァ放送後ですし、多少はね?やっぱり富野監督には明確な仮想敵がないとダメなんだなって…。
キャラクター面では葛城ミサト役の三石琴乃さんの声がすごい高いな、と。劇場版とか別キャラといったら言い過ぎですがかなり声低くなっているんですよね。それを知っているだけにTV版の序盤は若干媚び媚びな感じがしなくもないのですが、やはり当時はセーラームーンも演じてましたしその影響もあってあの演技に落ち着いてたんでしょうか。個人的には劇場版のミサトさんの演技の方が好きです。
それとエヴァの世界では自衛隊は「戦略自衛隊」となっていて、国防省直属の軍事組織になっているんですよね。南沙諸島で中国とベトナムが軍事衝突を起こしたのを契機に組織されたという設定だったと思います。というか、劇場版のパンフレットにそう書いてあります。1995年は防衛庁で、その後省に昇格するだなんて誰も予想してなかったんじゃ…庵野監督は第一次安倍政権を予見していた可能性が微レ存…?なんつって。いや、冗談です。ただ南沙諸島で軍事衝突とかシーレーンのことを含めて現実的にありえなくもない状況ですな。学生時代は気にも留めなかったことですが、今こうして見返すと庵野監督って面白い設定を盛り込んでいたんだな〜と驚かされます。
とりあえず4話まで見て、5〜8話は夜の部に回そうと思います。いや〜こうやってネットを通して地域に関係なくアニメを見れるようになるだなんて、便利な時代になったものですね。
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