AAAタイトルとして世界中で注目を集めている「Cyberpunk 2077」ですが、そのゲーム開発にCGデザイナーとして日本人が携わっているとのことで、ファミ通にインタビュー記事が掲載されています。
ワルシャワ本社にて
リンク:全世界待望の近未来アクションゲーム『サイバーパンク 2077』に携わる、ポーランド在住の日本人CGクリエイターを直撃!!
インタビューは去年の9月に収録したものだそうです。
インタビューを受けているのは榊原寛さんという方で、Cyberpunk 2077では背景のCGデザインを担当されているのだとか。経歴を読むと京都大学の大学院生時代から海外に住み込み、その後「最先端のゲーム開発に関わりたい」とのことでアメリカに飛びオープンワールドのゲーム開発に携わり、そして現在はワルシャワでCD PROJEKT REDに勤務と、学生時代から世界中を飛び歩いているような行動力のある方のようですね。すごい。
インタビューではCyberpunk 2077の開発現場がどのようになっているのか、仕事の内容などを少し明らかにしつつ、ゲーム上でサイバーパンクらしさという雰囲気をどうやって演出しようとしているのか、その秘密も語っています。曰く「AKIRA」や「ブレードランナー」、「攻殻機動隊」なども参考にしているとのことですが、「どのサイバーパンク作品とも違うものを成し遂げようともしています」とのこと。う〜ん、楽しみですね。
まぁ「AKIRA」とか「攻殻機動隊」って僕が子供の頃の、もうだいぶ昔の作品ですけど、そんな昔の作品の名前が挙がるってことは、考えようによってはそれ以降サイバーパンクらしい漫画とかアニメって日本で出ていないってことなのかなぁという気がしなくもない。ゲームでいえば僕の好きなファミコンの女神転生Ⅱなんかはポストアポカリプスでありサイバーパンクらしさも含まれていたように思うのですが、今のメガテンはそういう路線ではないみたいですしね…。
言ってみれば日本ではもう過去の流行りものって扱いのテーマになっている部分もあるんじゃないかと思うんですよ、サイバーパンクって。実際今のティーンエイジャー(死語)にはサイバーパンクって言葉は馴染みがないというか、「は?」という印象しかないでしょうし…。そういう世相においてはたしてこのCyberpunk 2077というゲームが日本では受け入れられるのか、興味深いところではありますね。僕自身はサイバーパンクと聞くとワクワクする人間なのでとにかく楽しみで仕方がないのですが、日本では売れるのかなぁ…。
売れる売れないはともかくとして、海外で活躍する日本人開発者の榊原さんには頑張って欲しいなって思います。その努力が実って欲しいし、日本でもこのゲームがもっと話題になって盛り上がることを祈ります。発売が待ち遠しいです。
こんにちは
初めて書き込みいたします
私としては、世界的にサイバーパンクというジャンル自体が80年代の文化と見られているように感じます。
と、いいますのも元々サイバーパンクというのは70~80年代のパンクス文化のメッセージや視点をサイエンス・フィクションという文法で表現してみるというものでした。
ということは、80年代当時の社会や構造に反発するものこそがサイバーパンクの定義となりますので、例えば現代においてサイバーパンク的な表現を行ったとしても、それはもはやサイバーパンクでないのかもしれません。
比較的最近のサイエンス・フィクション作品と言いますと、私はニール・ブロムカンプ監督作品のチャッピーやエリジウムなどが思い浮かびます。
貧困や富の格差などを描いた、現実に繋がる良質な作品であれどもサイバーパンクという雰囲気はありませんね。
日本でもサイエンス・フィクションの良質な作品は、小説・アニメ・ゲームなどを通じて多数発表されていて、現代社会の問題や構造への反発を感じさせる作品もありますが、やはり「現代から見て」ですのでパンクスではないかもしれません。
サイバーパンク2077は1990年代に発売されたテーブルトークRPGのゲーム化作品ですから、意図して当時の雰囲気を再現しようとしているものだと思います。
感覚としては、レトロフューチャーを再現しようとしているFalloutシリーズに近いでしょうか。
長文駄文失礼いたしました。
初めまして。
>80年代当時の社会や構造に反発するものこそがサイバーパンクの定義となりますので、例えば現代においてサイバーパンク的な表現を行ったとしても、それはもはやサイバーパンクでないのかもしれません。
確かに、70年代とか80年代当時の社会構造や空気感があってこそ、サイバーパンク、あるいはディストピアといった世界が成り立っていたのかもしれませんね。
現代における社会構造や世界情勢を使ってサイバーパンクな物語を構築しようとしても、いまいちピンとこないかも。
昔は想像で描かれていた管理社会とか、インターネットとか、AIとかはすでに普通に利用されすぎていて、しかもそれによる犯罪も普通に起こっていて、それが当たり前すぎるところもあって、想像の延長線にある恐怖が少なくなっている気もします。なので現代の環境で構築するサイバーパンクというのはテーマ的に難しいかもしれませんね。