さ〜てドラクエ11sもいよいよ大詰め、勇者のつるぎをクラフトし、あとはラストダンジョンを攻略するのみとなりました。
青春とは喪失である
ストーリー的には最終局面を迎えるというだけあって最高潮に盛り上がっているわけですが、ここに至るまでのエピソードは結構暗かったですねw
なんと言ってもベロニカちゃんの死ですな。魔王復活後、全然出てこないと思っていたら実は死んでいたという。
「諸君らの愛したベロニカたそは死んだ!なぜだ!?」
「ょぅι゛ょだからさ」
…というやりとりが世界中であったとかなかったとかという話しですが、とりあえず私は悲しいです。いくらスキルがすべて妹のセーニャに引き継がれるといっても、なんかあの子影が薄いというかキャラが薄くてあまり使う気にならないんだよな〜w良くも悪くも普通すぎて、面白みに欠けているというか。魔法使いの呪文と僧侶の呪文をどちらも使える賢者ポジションになるといっても、11sの勇者ってベギラゴンやメラゾーマまで使えて呪文がかぶるのも印象が良くない。ちょっと万能すぎんよー。
まぁそういうキャラ付けというか設定面でどうなのっていうのは所々感じるのですが、ゲーム終盤からの数々の暗いエピソードで構成されるストーリー展開は嫌いじゃないです。ベロニカちゃんのこともそうですが、勇者の親父が怨霊となって襲いかかってくるとか、ヤヤクとハリマの話とか、「取り返しのつかない」話が結構出てくるんですよね。
岡田斗司夫が解説するところによれば「富野由悠季は青春とは喪失である、をテーマとしている」だそうで、本来護り通さなければいけないものを護れなかった、絶対にやってはいけないことをやってしまった、失ってはいけないものを失ってしまった、そうした喪失を乗り越えて人は大人になれる、というのが青春であるということらしいのですが、このドラクエっていうのも振り返ってみればプレイヤーにそうした喪失感を与えるようなエピソードってちょこちょことあるような気がしますね。
例えばドラクエ3なら夢見るルビーの話、ドラクエ4ならロザリーとデスピサロ、ドラクエ5ならパパスの死という感じで。過ぎてしまったものはどうしようもない、だから「過ぎ去りし時を求めて」というサブタイトルにもかかってきているのだろうか、などと感じながら、今、ラストダンジョンに挑むところであります。まぁドラクエだからハッピーエンドにはなるんだろうけど。でもその過程はなかなか暗いっていう。序盤は「悪魔の子」と罵られながらもどこか勇者のお気楽珍道中的な雰囲気がありましたが、終盤のシナリオは全体的に暗く、このギャップが堀井雄二シナリオの、ドラクエ11sの妙味でもあるのかなと。
ともあれ残すところあとはラストダンジョンとラスボスのみ。7月後半のゲーパスラインナップも出てきましたし、なかなかいいタイミングで終われそうです。
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